エルケアル 

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乳がんという病名を伝える(友人へのカミングアウト)

      2016/09/06

ガーリーフレーム34

友人ならば親しいから病気のことを打ち明けて、相談にのってもほしいし、私のことをわかってほしい。

そう思う反面、病気のことを告げたせいで、今までの関係が微妙に変わってしまうのはいやだなとの思いも出来湧きます。

あなたなら、友達に病気のことを話せますか?

私はやっと話せました。

かなり後でしたが・・・

今回はタイミングとしては一番最後になってしまった友人へのカミングアウトについてお話しします。

 

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■私にとっての友人とは?

学生時代の友人とは県外に出たため、疎遠になっており、看護学校時代の同じ年齢の友人とも、年賀状の挨拶程度の付き合いであったため、現在住んでいる土地での友人は職場の友人くらいになります。

病院勤務のときには、私以外のスタッフは、年齢的にも経験的にもかなり先輩であったため、とても友人とは申し訳なくて言える立場ではありませんでした。

私にとっては、よくして頂いた先輩という立場です。

ですので、今の環境で友人といえるようなお付き合いの人はほとんどいません。

しかし、職場で親しく話したり、笑い合ったりする友人はいますので、カミングアウトするということで言えば、特に「乳がん」という病気のことを話しておこうと思った友人はいませんでした。

■カミングアウトの必要性

乳がんになってから4年経ちます。

以前の勤め先で、「乳がん」が発覚し、治療し、標準治療も済みました。脱毛の副作用も完全に終わり、今は自分の髪の毛です。

継続している治療もホルモン剤の服用のみ(朝1回)です。

とすれば、何も「乳がん」のことをカミングアウトしなくても生活できそうなのですが、今の職場に入るときは、面接の折に、今後、治療がどうなるかわからないことと、体調をくずしたときのためと、検査を定期的に受けなくてはならないため、病院に通院する必要性を考えて、面接時に「カミングアウト」しました。

しかし、今の職場に来てから2か月経った頃、背中や腰や股関節など、あちこち痛む時期があり、不安になったこともあり、今後職場で何かあっても誰にも知らせていないことが心配になったのです。

ということで、以前から仲良くしていた女性の従業員にカミングアウトしたのです。

 

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■職場で倒れたらと思うと不安になった

結局、痛みの出たすぐ後がもともとの検診時期でもあったため、エコー検査や血液検査、PET-CTなどの検査を受けて異常なしとの結果にはなりました。

何度も書くのですが、私の乳がんのタイプは「トリプルネガティブタイプ」であり、「ステージⅢc」であり、最初に手術を受けた際にはすでにリンパ浸潤も血管浸潤もあったということで、転移も時間の問題だと自分でも認識していました。

今はよくても、一年先はわかりません。

半年先の検査だってどうなるかは誰にもわからないわけです。

加えて、職場の仕事の中では、立ち仕事もありますし、重い物を抱える機会もたくさんあるのです。

いずれ人に頼る場面も出てくるかもしれないことを思ったときに、特定の人にだけは真実を話しておこうと思いました。

■2人にカミングアウト

カミングアウトは2人の女性に。

一人は主婦で同年齢の女性に、一人は一番長い付き合いで、主人とも知り合いの職場でもリーダー的な女性に。

2人共、とてもよくしてくれて、いつも心配してくれて「持つのが大変なときはいつでも言ってね」と快く受け入れてくれました。

私自身はあまり気遣われるのが好きな方ではありません。

私が話した2人の人も必要以上には過剰な接し方はしませんし、私が頼らない限りは、何も聞いてないかのように普通に接してくれます。

それが一番有り難いです。

■教えてくれなくて後で人から知ったならショックだった

友人の一人がそう言いました。

「なんでそんな大事なことを隠してたの。後で知ることになったとしたら、恨んだよ。」

カミングアウトしたときに言われました。

そして自分のことのようにボロボロ泣いてくれたのです。

「絶対ないと思いたいけど、もし万が一転移したときはどうしたい?少しでも職場で頑張りたい、少しでも長く働きたいのなら、できるだけ協力するからね」

と、私ですら考えていなかった今後の気持ちまでフォローしてくれました。

本当に素敵な友人です。

職場は広くて、同じ場所で仕事をしている訳ではありませんが、毎日挨拶程度の時間しか一緒の時間を共有できていませんが、それでも職場に私の病気のことを知っていてフォローしてくれる人がいるというだけで私には100人の味方がいるようなものです。

この事が私の日常生活のストレスを一つ減らしてくれています。

生活の中に安心感が生まれます。

■カミングアウトしてよかった

私の場合に限ることですが、「乳がん」という病気のことを周囲にカミングアウトしたことがたまたま良い方向に繋がってくれて、私の生活の大きな支えとなっています。

もしも転移・再発したらという絶えずつきまとう不安やストレスからも解放されています。

カミングアウトしたことによって、自分への対応が変わって嫌な思いをした。

職場に居づらくなった。

友人だと思っていた人が離れていった。

などマイナス面に働くこともあるかもしれません。

もっとひどいことに、家族との意見が合わない。離婚した。彼氏と別れたなど、つらい思いをされた方だっていらっしゃると思います。

カミングアウトは自分の周囲の人との関わり方や付き合い方がガラリと変わってしまう、大変な選択肢でもあります。

「乳がん」に限らず、カミングアウトすることで、良い方向に繋がっていけば当事者の心の負担は軽減できますし、精神的に抱える大きなストレスも取り除けるかもしれません。

そうすれば、病気への前向きな気持ちが持てると思います。

自分の場合は一例としてしかお役に立てないかもしれませんが、カミングアウトしたことで今が楽に生きていられることをお伝えしたいです。
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[記事公開日]2016/01/05
[最終更新日]2016/09/06

 - 乳がん