エルケアル 

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乳がんという病名を伝える(知人へのカミングアウト)

      2016/09/06

ガーリーフレーム25

知人には、病気のことを伝えなくても生活は困らないことが多いですよね。

ということで、私も、ご近所さんにはお伝えしていませんが、息子の学校の父兄つながりではお付き合いが深かったので、カミングアウトする結果になりました。

今回は、知人へのカミングアウトについてお話ししたいと思います。

 

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■なかなか伝えられない病気のこと

家族や職場にはなんの抵抗もなく「乳がん」という事実を伝えられたのに、どうして友人や知人にはなかなか伝えられないのだろう?

病気のことを伝えることで何かが変わる訳ではないのに。そんなことを心配するような友人や知人たちではないことを誰よりも知っているのに。

大切な人たちだからこそ言いたくないという思いもあります。

私の病気のことを知ってからの付き合い方が変わったら嫌だなと思ったのも事実です。

大切に思う人に、必要以上の重い気持ちを背負わせたくないという気持ちもあります。

友人や周囲の親しい人たちには病気のことをなかなか言えませんでした。

■病気のことを隠すのはつきあいが疎遠になるということ

当たり前ですが、病気のことを隠そうとすると、普段通りのお付き合いが出来なくなります。

「乳がん」と分かったばかりの頃は、お茶に誘われても、食事に誘われても、断り続けました。

嘘の理由ばかりつけて。

それまでは、自分で言うのもなんですが、人付き合いはまめなほうで、色々なお誘いにも喜んで出かけていくことも多かったです。

そんな私が手の平を返したように一つ一つの誘いを断るのですから、誘ってくれ友人や知人もさぞかし心配したことと思います。

以前にもまして、何とか私を外に連れ出そうとしてくれた気がします。

手術して、長期休んで、脱毛して、ウィッグつけて、ようやく自分のウィッグ生活も自然になってきた頃から私も気持ちを切り替えました。

 

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■最初は近所づきあいから

私が住んでいる土地は小さな村ですので、地域の清掃作業やお祭りなどの地域の行事が数多くあり、「乳がん」がわかるまでは積極的に私も参加していました。

しかし、抗がん剤の副作用が一番の原因ですが、だんだん地域の集まりにも出ていくのが嫌になってしまいました。

その代わりに色々参加してくれたのが主人でした。

もともと、主人の方が人付き合いが苦手な人でしたのに、私の身体や気持ちを気遣って率先して参加してくれました。

この事は私にとっては何より有り難いことでした。

今でも感謝しています。

でも、このままじゃいけないなと思うようになりました。

頭はウィッグ、眉もまつ毛も抜けて、雰囲気もかなり変わってしまっていたと思うのですが、勇気を出して近所の方の前に出て行きました。

その時のことは今でもはっきり覚えています。

なるべく顔を合わせないように下を向いて、話しかけられたら無理に笑顔を作って必要以上にハイテンションで答えてました。

地域の清掃作業でした。

作業に夢中になるふりをしながらも、(早く終わらないかな?帰りたいな)と考えていました。

ご近所デビューでした。

■最初にカミングアウトしたのは息子の同級生の父兄

ご近所デビューはただ、参加しただけで、カミングアウトではありません。

本当にカミングアウトしたのは息子の高校の同級生の父兄さんたちでした。

なぜでしょう。

息子は高校生の時、野球部に在籍していて、その同学年の父兄は我が家も含めとても親しいお付き合いがあり、息子が高校を卒業した後でも、父兄同士で食事したり、飲み会をしたりとお付き合いが頻繁だったからです。

息子は高校卒業後、県外へ就職して家にはいなかったのですが、それでも息子の友達のお父さん、お母さん方が度々誘ってくださるのです。

本当に気のいい人たちばかりで、息子が高校生の頃、どんなにか助けられたことか。私の周囲の方々はみないい人ばかりで有り難いです。

■どうして急に話そうという気になったのかわからない

その日は野球部の保護者のお一人が急なことで亡くなられて、葬儀に参列するという出来事がありました。

我が家からは主人が参列してくれましたので、私は自宅で主人の帰りを待っていました。

主人が葬儀から帰ってくると、いきなり

「他の保護者の人たちがお前に会いたいって言ってるけど、少しだけ出れない?」

と言います。

私は当時ウィッグでしたし、心構えも何もなくて内心(困ったな)と思っていましたが、いつもいつもお誘いをお断りしていたので、(今日はちょっとだけお会いしてみよう)という気になりました。

家からでるときに、主人には「私、今日、病気のことを話そうと思う」と告げていました。

主人は「自分の思った通りにするといいよ」とうなずいてくれました。

待ち合わせ場所のファミレスに着くと、「久しぶりね」「元気にしてた」と皆さんが明るく声をかけてくださり、私も普通に話すことができました。

久しぶりにたくさんの笑い声に囲まれて私の気持ちもずいぶんほぐれたのだと思います。

皆さんの話がひと段落したときに思い切って自分の病気のことと、現在ウィッグをかぶっていることを切り出しました。

みなさん、「びっくりした。」「とてもウィッグには見えないよ。」「今、身体は大丈夫なの?」と普通に尋ねてくださり、態度が大げさに変わるような人は一人もいらっしゃいませんでした。

■その後のお付き合い

私が病気のことを話した後も、度々お誘いを受けます。

でも行けないときは正直に話し、行けるときは思いっきり楽しんで参加させてもらってます。

特別扱いのような過剰な接し方もありませんし、参加できないときは、必ず「体調は大丈夫?」と尋ねてくださいます。

話してよかったと思っています。

私のカミングアウトの順番はかなりメチャクチャな気がしますが、友人へのカミングアウトはこの後になります。

乳がんという病名を伝える(家族へのカミングアウト)
乳がんという病名を伝える(職場へのカミングアウト)
乳がんという病名を伝える(友人へのカミングアウト)

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[記事公開日]2016/01/04
[最終更新日]2016/09/06

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