エルケアル 

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乳がんという病名を伝える(職場へのカミングアウト)

      2016/09/06

ガーリーフレーム38

乳がんになったことを職場に伝えた詳細です。

職場へカミングアウトすることは、かなりためらわれることだと思います。

知られないですむのなら、知らせずにすませたいものですが、乳がんの治療を行いながら仕事を続けて行くのであればカミングアウトは必要なことだと思います。

 

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乳がんという病名を職場伝え

個人病院で看護師をしていた私は、乳がんだとわかってから勤め先のドクターに病気のことを話さなくてはならなくなりました。

治療ももちろんですが、まず手術も受けなくてはなりません。

勤め先は個人病院でしたし、私はフルタイムで働いていましたので、長期の休みを取るのは大変なことでした。

がんになって、仕事を辞めて治療に専念する人、仕事を辞めたくなくても辞めざるを得ない人がいらっしゃるかと思いますが、私は正直なところ、仕事をやめることなどちっとも考えていませんでした。

ですので、必然的に職場に病気のことを話すのは当たり前で、ほとんど抵抗もなかったです。

いつもより少し早目に出勤し、ドクターに今回の病気のことを話しました。

いつもは職場の上司としてのドクターですが、私の話を聞く間はしっかりドクターの顔でした。

いつもはない、「朝礼」があり、全スタッフ(とはいっても5人ですが)集合し、ドクターの口から私の病名と、今後仕事を休むことによる、仕事の振り分けや、予約制の患者さんの受付の人数制限など、たくさんの変更事項を大まかに伝えてくださいました。

病名もあっさり「○○さん、マンマカルチ(乳がん)だから」とさらっと告げられてしまいましたので、私の方がためらう間もなかったです。

これこそ医療の現場でしょうかね?

 

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■私としては、どうすればいいのでしょう?

私は職場では何年か勤めてはいたものの、一番新人で職場のスタッフはみな先輩です。

申し訳ないなあと思うことも多くて辛かったときもあります。

スタッフの皆さんは、ドクターからの言葉によって色々サポートしてくださったけれど、本当は(なんでこんなことまで私がやらなけりゃならないの?)と思ってた方もいらっしゃると思います。

私だって、反対の立場だったら(助け合うのは当たり前でしょう)と心から言えたかどうか?

そのときになってみないとわかりません。

悲しいことに、自分の気持ちが落ち込んでいるときには、人の好意すら素直に受け入れられないんです。

人の言葉や行動や顔色に一喜一憂して、どちらにもとれることを悪い方にとってしまうんです。

乳がんになって、自分だけが変わったわけではありません。

「乳がん」という病名を告げたとたん、日頃親しく接してくださっていた方が疎遠になったりするなんていうことが、まさか現実に出来湧くなんてびっくりでした。

そんなことはドラマの中の出来事だけだと思っていました。

職場で、当番でやっていた電話当番やゴミ当番、早番などなど、みんなが平等にやっていたものを、ドクターの支持で免除されて、有り難い反面、肩身が狭い思いも強かったです。

私自身がひねくれていたかもしれません。

実際に、手術後に職場に復帰したときには、リンパ節を取ったため腕が上がらず行動がずいぶん制限されました。

リンパ浮腫予防のために、重い物を持たない方がいいと、物を持つとか、移動するとか、時には患者さんを支える場面ですら役に立てず、仕事自体が十分に出来ていないことも多かったです。

みじめで、悲しくて、悔しい気持ちがいっぱいでした。

■そんな思いまでしてどうして仕事を辞めなかったの?

治療費のためです。

手術費用、抗がん剤治療の費用、放射線治療の費用、脱毛の際のウィッグの費用、今後の検査の費用、ウン万円からウン十万円単位でお金がとんでいくのです。

涙が出そうでした。

こんなにお金がかかるなら治療はしなくてもいいと思ったことも一回や二回ではありません。

実際に主人に治療は受けたくない、今までの生活を続けたいと言って叱られたこともあります。

「お金のことはどうにでもするから、受けられる治療はすべて受けてくれ」と言われました。

そのときに、ハッとしました。

「お金がかかるから治療を受けない」というのは、私としては家族の負担のことを考えた、家族のための選択でもあると思い込んでいましたが、それこそ自分が家族の立場だったらどうでしょう?

がんになった当事者でない、家族の自分ができることは、生活面のサポートと受けられるだけの治療をすべて受けてもらうことしかないのに、それを拒否されたら、家族としては辛いことですよね。

私の独りよがりの思い上がりでした。

それからは、治療を受けないということは口にしないようにしています。

自分のためだけでなく、家族のためにも受けられる治療は受けて、生き抜いていくことが、協力して見守ってくれる家族への恩返しかな?と図々しくも思っています。

主人が言う限りは、甘えさせてもらい、どんなに費用がかかっても治療は受けさせてもらおうと考えています。

と言うわけで乳がんの治療に必要な費用の足しにしたいので、自分が働けるうちはしっかり働こうと思っています。

そのために職場の方々にはずいぶんお世話になったと今でも思っています。

現在は職場を変わっていますが、自分なりに周囲から受けた恩は自分の返せる形で返していきたいなあと思うのです。

職場へのカミングアウトは結果論からすれば、私にとってはかなり葛藤のあった出来事でしたが、とても有り難かったことです。

私の病気のカミングアウトに関わった方々の本心がどうであれ、本当にお世話になり感謝しています。

今後、自分が誰かをサポートできる立場にいたら、全力でサポートしたいと強く思っています。

まだまだがんばりますよ(笑)
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[記事公開日]2016/01/03
[最終更新日]2016/09/06

 - 乳がん