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乳がんという病名を伝える(家族へのカミングアウト)

      2016/09/06

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自分の病気のことを周囲に伝えるということは、簡単そうでなかなかできません。

それは、「がん」という病気があまりにも特別視され過ぎていることも理由の一つにあげられると思います。

なかなかカミングアウトしづらい「乳がん」をどうやって周囲に告げたかをお話ししたいと思います。

 

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■乳がんという病名を伝えることについて

「乳がん」という病名を伝えることは勇気のいることです。

主人に伝える

私は乳がんと分かってから、病気のことを最初に伝えたのは主人でした。

最初の受診が終わって、医師からは「ブラックに限りなく近いグレー」と言われてしまい、診察から出てお会計を待つ間の私の気持ちはフワフワしていました。

次に何をすればよいのかわからず、落ち着かない感じで、とりあえず、家で待っている主人に診察が終わったことだけでも伝えなくちゃという気持ちだけはよみがえって、病院の外に出て携帯で電話しました。

「とりあえず、診察は終わったから」

「ん、それで?」

「色々検査してもらったんだけど、今日の時点ではまだはっきりわからないみたい」

「わかった」

「でも限りなく黒に近いグレーみたい」

「どういうこと?」

「たぶんだけど、乳がんかもしれないって言われた」

「運転できる?迎えに行こうか?」

「ううん、大丈夫。これからお会計してから帰るね」

といった会話をしたことだけは覚えています。

その日は無事に帰りついたんだと思いますが、その後の記憶はなぜかありません。

まあ、4年も前のことなので、会話を覚えているだけでもすごいかもしれませんが。

それだけ、ショックが大きかったということかもしれませんね。

 

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子供に伝える

最初の受診から一週間、年末の仕事納めの日でした。

病院で仕事をしていた私は、夕方早目に終わった診察後の大掃除をしていました。

この日、電話で検査結果を聞くことになっていた私は、病院の終わる時間と共に乳がんでかかった病院へ電話しました。

ドクターを電話口にお願いして、お尋ねしました。

その時の会話は以下に書いています。

👇

乳がん!日々転移の不安と闘っています

その会話によって「乳がん」が確定し、私は職場から自宅に戻りました。

そこで、主人が高校生の二人の子供たちを呼んで私の乳がんの話をしました。

ここ一週間の異様な雰囲気を子供たちも感じ取っていたようで、娘が後日「お母さんに何かあったんだろうなって思ってた」と話してくれました。

「あのな、お母さんが病気になって」

「・・・・・」

「乳がんっていう病気で」

「・・・・・」

高校3年生の長男は終始無言。

高校2年生の長女は途中からしくしく泣き始めてしまいました。

病気の内容は主人も詳しく説明したわけではありません。

今後の手術の予定のこと、家族の協力がないと始まらないことを伝えてくれました。

自分の子供たちにこんなに悲しい表情をさせてしまうのはかわいそうだったと当時を振り返り思いました。

私なんて、自分の母親が胆石の手術をするから入院すると聞いただけで胸がモヤモヤして息苦しくなったことがあります。

それだけ、家族の病気は心に大きなストレスを与えるものなのだと痛感したものです。

いつか、息子にもどんな思いだったのか聞いてみたいと思っています。

私が家族の立場だったら本当に苦しくてストレスいっぱいの毎日になっただろうなあと思ってしまいます。

それも今なら言えることで、当時の私は自分のことで頭がいっぱいで、家族の気持ちがどうだったのかなんて思いやるゆとりも何もありませんでした。

つらそうに話す主人の顔も、黙っている長男の顔も、泣いている長女の顔も映画のワンシーンを見るように目の前で流れていって、それを見ている観客のような感覚でした。

他人事というよりは、ぼーっとしていて、実感が湧かなかったというのが本音です。

親に伝える

主人も私も九州の出身で、現在は県外にいるため、両方の親にはいつ話そうかと、ずっと迷っていました。

告知を受けたのが九州への帰省直前だったので、帰省したときに話せばよかったのかもしれませんが、年末年始の楽しいお正月ムードを壊したくなかったですし、自分の中で、まだ親に話す心構えが出来ていませんでした。

いたずらに心配かけるよりも、この後予定されている詳しい検査がすべて済んでから、正しい情報を伝えたほうがいいのではとの思いもあり、帰省からいったん、自宅に戻って、改めて話そうと思い、主人にもその気持ちを話しました。

九州からの帰省から自宅に戻り、大きな検査センターでMRIとエコー検査とPET-CTの検査を受け、その結果を1月下旬に効きました。

乳がんのステージⅢc(これは自分で調べたステージです)ということで、「進行乳がんであること」「手術のために入院すること」この2点を両方の親に伝えました。

「乳がん=死」では決してありませんが、高齢の親が娘から伝えられた内容が「がん」であることは本当に残酷な告知であったことかと思います。

私も高齢の親より先に死ぬわけにはいきません。

それは「親不孝」ですものね。

主人の母(父は亡くなられています。)も、私の両親も電話でこのことを聞かされ声をつまらせていました。

親を悲しませることは、つらいですね。

カミングアウトについて

今回は家族、身内のみのカミングアウトでしたが、職場や友人にも伝えることになります。

乳がんという病名を伝える(職場へのカミングアウト)
乳がんという病名を伝える(知人へのカミングアウト)
乳がんという病名を伝える(友人へのカミングアウト)

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[記事公開日]2016/01/03
[最終更新日]2016/09/06

 - 乳がん