エルケアル 

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乳がん、脱毛という副作用と私の心の変化

      2016/09/06

温泉

今回は、病気の内容というよりも生活面での体験を書こうと思います。

抗がん剤の副作用な私の心に様々な影響を与えました。

それはつらいものがほとんどでした。

思い出すのもつらいような内容もありますが、この気持ちを綴ることが、あなたの今後の生活の役に少しでもたつことを願って、書き留めたいと思います。

 

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■脱毛という副作用

乳がんの抗がん剤AC療法とタキサン系のアブラキサン、これらはどちらも脱毛という副作用があります。

この副作用はかなりの頻度で現れるものです。

病院でも、このお薬を治療に使う話が決まると同時にたくさんのウイッグのパンフレットをもらいました。

脱毛やウイッグの内容は簡単にお話ししていますが、
乳がん!抗がん剤副作用(脱毛)

脱毛すると、温泉や公共の浴場へ行けないとの思いがあります。

それは、胸の傷もさることながら、やはり脱毛によることで人の目を引くのがイヤだという感情のせいかと思います。

それでも温泉には2回行きました

私は温泉が大好きです。

旅行に行かずとも、地元の温泉施設のようなところにも度々行っていたくらいです。

でも、さすがに乳がんの手術をして抗がん剤の治療を受けてからは、自分からは気が進まず公共の温泉施設に出かけて行くことはなくなりました。

そんな中家族で温泉地に旅行に行くことになり、お風呂をどうしようかなと考える機会が来てしまいました。

娘もいましたし、一人ではなかったことで勇気を出して公共の浴場に向かいました。

 

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脱衣場からお風呂へ

普通に洋服を脱ぎ、脱衣場のトイレに入り、フェイスタオルでウィッグを外した頭をくるんで出てきました。

胸の傷はかなり薄くなっていましたので、そんなに気にはならなかったのですが、頭を洗うときは抵抗があって、一番端のほうの洗い場に座って洗いました。

娘にもお願いして隣に座って私の姿が隠れるようにしてもらいました。

娘も何も言わず一緒にいてくれましたので、また頭にタオルを巻いて湯船に浸かりました。

誰も、自分が思うほどは自分のことを見ていないのかもしれないのですが、当時の私には浴場の中の人たちが全て自分を見ているような気がしていて、顔をあげられないような気持でいっぱいでした。

今思うと、自分は何も変わってないし、私が何か悪いことをした訳ではないのに、「胸に傷がある」「頭に髪の毛がない」ただそれだけのことで、いたたまれない気持ちでいっぱいになってしまったのです。

女性にとっての象徴ともいえる胸と髪

乳がんだけではありません。

他のがんにしても同じですが、抗がん剤の副作用で脱毛というものは、患者さん本人だけでなく、周囲の人たちにもかなりの衝撃を与えるものです。

「乳がん」は圧倒的に女性に多い病気です。

その乳がんが患者さんから奪うものは女性の象徴である「胸」であり「髪」です。

手術や抗がん剤治療で、それらが形を変えるだけで患者さん自身の精神的な部分の健康も損ねてしまう可能性があるのですね。

根が陽気な私がかなりのネガティヴ人間に

乳がんになって手術して胸に傷跡が残り、抗がん剤治療の副作用で脱毛して頭はウィッグ状態になった私の当時の性格は「ネガティヴ人間」でした。

周囲の人と少しでも関わりたくない。

誰とも目を合わせたくない。

できれば外にも出たくない。

でかけたくもない。

ないないづくしの毎日でした。

気持ちを変えて

一度温泉に入ってしまえば思ったより気持ちがスッキリして、やってみれば何でもないことだと感じることもできました。

2度目に温泉に行く機会ができたときには頭のことは気にせずに、気持ちよく入ることができましたし、人の目を気にすることなくゆったりとした時間を楽しみました。

その時も周囲の人の目は気になりましたが、自分がゆっくり気持ちよく温泉を満喫したいと強く思っていたおかげで、同じ空間にいる人たちの視線を意識せず行動できたのだと嬉しくなりました。

そしてそんな自分の心の変化がとても成長できたようでうれしかったです。

今やれることは今やろう

私の脱毛の症状が一番顕著に出ていたのが、娘が高校3年生の夏で、来年にはもう親元にいないかもしれない娘との時間をこんな気持ちで過ごしていてはもったいないと思う瞬間がありました。

そしてその夏、2種類のウィッグを用意して遠出して遊びにも行きました。

足のしびれや痛みは少し残っていたものの、主人や娘のフォローに助けられ、明るいときは普通のフルウィッグをかぶって、テーマパークやショッピングを楽しみ、日が暮れて人目が気にならなくなってからは部分ウィッグに帽子を合わせて歩きまわりました。

久しぶりに心から笑えて楽しんだひとときでした。

誰もが経験する思い

あなたも、胸の傷、抜けてしまった自分の髪、そのことにショックを受け、どうして自分がこんな思いをしなければならないのかという思いを通過すると思います。

胸の傷一つとってみても、温存した方と全摘した方の場合では比べ物にならないくらいの差があると思います。

髪にしても、年齢や仕事などの環境的な要素によって、脱毛によるショックも違ってくるかもしれません。

でも、いつかはその事実を受け入れ、乗り越える思いが沸き上がってきます。

ショックを受けて、立ち直るまでの時間が短ければ短いほど、自分本来の生活を早く取り戻せると思います。

治療で苦しい思いをしたあなたには、たくさん幸せを感じられる毎日を少しでも早い段階で送れるようになってほしいと思います。

少しでも早く笑顔になれることを願っています。

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[記事公開日]2015/12/28
[最終更新日]2016/09/06

 - 乳がん