エルケアル 

*

乳がんと転移(肝転移について)

      2017/04/14

椅子の一部

 

肝臓という臓器は沈黙の臓器とも言われ、その臓器自体の痛みはないと言われています。

肝臓のがん細胞が大きくなったり、周囲の組織を圧迫することによって、鈍い痛みが出てくるとも言われます。

「乳がん」の転移しやすい臓器の一つに肝臓があります。

今回は乳がんの肝臓への転移についてお話しします。

 

スポンサーリンク

 

 

■乳がんの肝転移について

乳がんが臓器に転移する中で、多い部位の一つが肝臓です。

肝臓には入ってくる血液の量も多ければ、肝臓から出ていく血液の量も多いです。

その血液に乗ってがん細胞も流れてきて肝臓でがんを発生することが多くなります。

乳がんは肝臓に転移している事がわかった時点で肺や骨、リンパ節などの全身にがんが広がっているケースが多いそうです。

症状

肝臓は沈黙の臓器と呼ばれています。

異常があっても痛みなどの自覚症状が出にくい臓器です。

転移性肝臓がんの場合もかなり進行するまでは無症状であることが多いです。

肝臓への転移は大きくなって肝臓の80%近くを占めるようになるまでは特有の症状はないようです。

代表的な症状としては、がんの進行に伴ってお腹に圧迫感を感じたり、外から触った時にしこりを感じるようになります。

食欲が落ちたりすることもあります。

さらに病状が進むと肝臓の機能が低下し、黄疸腹水が見られるようになります。

黄疸とは胆汁色素であるビリルビン(黄色の色素)が皮膚や粘膜に沈着した状態で、肌や白目の部分が黄色く見えます。

腹水とは腹腔に体液が溜まる状態をいいます。

腹水の原因は大きく3つに分けられます。(引用にて)

①炎症

各部位のがんが進行したり、再発・転移することでがん性腹膜炎を起こし腹水が現れます。

炎症しているところから体液が漏れ出し腹腔内に溜まります。がんがリンパ管を塞いでもがんの周囲や腹膜から体液が漏れます。

②血液中のタンパク不足

血液の中にあるたんぱく質の一つ「アルブミン」は、血管の中に水分を保ったり、水分を血管の中に引き込む働きをしています。

アルブミンが少なくなると血管の外に漏れ出た体液を血管内に戻すことができません。これが腹水やむくみを増やしてしまいます。

肝臓がアルブミンを生成しているので肝臓が弱ると腹水が増えやすくなります。

③排水が悪い

溜まった腹水は腹膜から吸収されて血管やリンパ管を通って血液中に戻ります。

いわば船底に溜まった水をくみ出す排水ポンプ機能が人体にはあります。

腹膜に異常がなくても、肝臓系、心臓系、リンパ系の異常でも排水機能が作動しなくなることがあります。

 

スポンサーリンク

 

 

治療

乳がんの肝転移は血行性で全身転移ですので治療はあくまで全身的薬物療法を選択します。

肝臓などの遠隔臓器に転移する転移性乳がんの治療の目標は「PPP」すなわち

  • 症状の緩和(Palliate symptoms)
  • 症状発現の先送り(Preventsymptoms)
  • 延命(Prolong survival)

が治療の目標であり、治癒(Cure)を目標とはしないです。

局所治療について

  • 手術による切除
  • ラジオ波熱凝固療法(引用にて)

【肝がんの治療を選択する場合、肝がんの種類、進行度、そして肝臓の予備能力など、考えなければならない条件が他のがんよりも多く複雑です。

しかも肝がんの領域のここ数年の技術や新薬の進歩は目覚ましく、医師であってもすべてに精通することは難しくなっています。

そこから生じる誤解も多く、医療 現場を少なからず混乱させているようにも思えます。】

【3cm以下の肝細胞がんに低侵襲治療として最近よく行われているラジオ波熱凝固療法は、転移性肝がんに行うと明らかに再発が多く、再発した後の手術が難しくなります。】

國土典宏(こくどのりひろ) 東京大学臓器病態外科学大講座、肝胆膵外科学・人工臓器移植外科学分野 教授

  • 肝動注化学療法

以上の治療が主なものですが、臓器への転移があった場合には、治療の選択も病気を治すことを目的とするものではなく、延命や患者さんの生活の質を少しでも向上させるためのものがほとんどになります。

患者さんの年齢や生活環境、体力的なことももちろんですが、家族や周囲との話し合いの中で、本人の希望に沿った治療を選択していくことが大切だと思います。

肝臓への転移というと死への恐怖を感じてしまいますが、患者さんによって症状も治療も様々です。

転移がわかってからの生活も十人十色だと思います。

気持ちの面でも生きる力に大きく影響してくると私は思います。

色々調べていくと、自分が病気についてまだまだ知らないことがたくさんあることを思い知らされます。

思いこんだり悩んだりしながらも正しい情報を学んで、乳がんという病気に向き合っていきたいと思いました。

治療薬についても、医療の進歩は凄いので、そのうちに特効薬も出てくるに違いないと信じています。

乳がんにかかる人が少し前には20人に一人なんて言われていましたが、最近は12~13人に一人と言われるようになってきました。

いつも思う事は、辺りを見回せばそこ、ここに同じ病気の人がいるってことになります。

それは「風邪ひいたよ」というくらい普通の病気になりつつあるということです。

それなら風邪薬のように早くすっきり治るお薬を作って欲しいとも思います。

以前は「どうして私が?」と病気になったことをくよくよ悩んでいました。

でもいつまで悩んでも病気はなくなってくれません。

むしろ、長いお付き合いをしていかなくてはならないのです。

それならもっと自分の病気のことを知ろう、正しく理解しようと思いました。

先のことを心配して今の大切な時間を削ってしまうのはもったいないことだと思います。

転移の不安はいつもあり、それは転移するまでつきまとうと思います。

でもそれに負けて今あるはずの楽しい時間までもむだに過ごしたくはないと強く思います。

もっと、もっと、自分自身も勉強していきたいと感じました。

これらの記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

乳がんに関しての他の記事はこちらです。

👇

あなたにも知ってほしい!乳がん「トリプルネガティブ」の私が体験した治療や検査

私にできることと私がやってきたこと

私は乳がんになってから自分にできることを

やっていこうと思いました。

ストレスをためない

たくさん笑う

などです。

これは、自分の体の免疫細胞を高めることで

がん細胞に打ち勝つような免疫力をつけたい

と思ったからです。

発生してしまったがん細胞をやっつけるのは

その時だけの解決法です。

でも、もともと身体がもっている免疫の力を

活発にして、元気にしてがん細胞に打ち勝つ

だけの強さを手にいれることが大事です。

もともと誰もが持っている免疫力を引き出して

それでがん細胞をやっつけられたら凄いですね。

乳がんを始め、様々な病気や生活習慣病は

免疫を高めることで発症や再発のリスクが減る

と言われています。

免疫をあげて乳がんをやっつける

そういう治療法もあります。

乳がんの治療法の一つ「免疫療法」の内容と効果について

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

感想やご意見など、どんなささいなことでも気軽にコメントくださいね。

 - 乳がん