むくみについては何となくわかったけれど、それならむくみを治すにはどうしたらいいのでしょう?
食べ物や水分の摂り方に気をつければいいのよね。
運動したり、マッサージもいいって聞くけど・・・・。
わかっていても、正しいやり方を知らないと効果も半減してしまいますよね。
今回はむくみ改善のために身近な所からできることをお伝えします。
目次
■むくみを放っておくことのリスク
「むくみ」には、生活習慣で改善できるものと、病気などが隠れていて根本的に病気を治さないと改善しないものがあります。
そもそもむくみって、どんな時に感じますか?
何も特別な状況の中だけで起こることではないですよね。
私は立ち仕事を長く続けていることでむくみを実感します。
午前中はまだ気にならなくても、午後になると足がパンパンにはってきて、だるいなあと感じます。
これこれ、これがむくみによくある症状ですよね。
むくみの正体って何でしょうか?
一日のどういう場面でむくみを意識しますか?
むくみについて、まずあなたなりの日常風景を思い出してみましょう。
むくみをほうっておくことのリスクは2つあります。
1つは生活習慣によって蓄積されたむくみが見た目の肥満まで引き寄せてしまうということです。
むくみは血液の中の余分な水分や老廃物を身体の外に排出できないことでも起こります。
その排出できなかった老廃物が溜まったままだと代謝の悪い身体になり、身体の中の脂肪をためこみやすくなり、肥満につながってしまいます。
もう一つのリスクは、病気に気づかないままむくみを放置して、命にかかわるような大変な事態になってしまうということです。
今現在あなたを困らせているむくみが生活習慣でできたものか、病気が原因のものかを即座に判断することはできません。
しかし、「むくみ」という症状に関心を持たないということは、むくみを治す以前に隠れているかもしれない病気にすら気づけないということになってしまいます。
肥満よりもそちらの方が怖いことですね。
(むくんでるかも)
と思ったあなたは、むくみときちんと向き合ってみましょう。
■むくみを治すためにできること
では、むくみを治したいと思ったときにはどんな方法があるのでしょうか?
食事で治す
まずは、食事で治す方法です。
(塩分の摂り過ぎに注意)
むくみをひどくしてしまう食事について、「塩分の取り過ぎ」があげられます。
人の身体は塩分を取り過ぎると、体液の塩分濃度を薄めようという働きが起こり、のどが渇くなどの状態を作り出して水分を取り込もうとするのです。
そうすると、身体の細胞の中と外の浸透圧のバランスが崩れることで血管の中の水分も増えて血圧が上がります。そして血管から水分が染み出てむくみとなるのです。
塩分を摂り過ぎると、腎臓がナトリウムを身体の外に出そうと働くのですが、その調節には1~3日もかかってしまうそうです。
細胞の中と外の浸透圧を調整してバランスを保つ栄養素がナトリウム(塩分)とカリウムです。
細胞の外の浸透圧を維持するのがナトリウム
細胞の中の浸透圧を維持するのカリウム
なのです。
むくまないようにするには、この2つの成分のバランスが大切になってくるわけです。
よく、朝起きた時に顔がむくんでいたりしますが、これって、前の日に塩辛いものを食べ過ぎたり、それによって、水分を摂り過ぎたりしたときほど、ひどくないですか?
顔がむくむからといって水分を我慢してはいけません。
塩分を多く摂り過ぎてしまった日は水を多く飲むようにして排出の手助けをしてあげましょう。
まあ、一番いいのは塩分を摂るのをほどほどにするということですが。
顔のむくみについてはこちらを参考にしてください。
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(むくみ改善に効果的カリウムを含む食品)
むくみを食事で改善するには塩分を控えることも大切ですがそれと同時に「カリウム」を含む食べ物を意識して摂ることも大切になってきます。
「カリウム」は加工されると失われやすいという性質があります。
加工食品やインスタント食品中心の現代の食事内容では不足してしまうのが当たり前ですね。
だからむくみは一つの現代病かもしれません。
カリウムを多く含む食品は
昆布、わかめ、とろろこんぶ、のり、ひじき、切り干し大根、パセリ、ほうれん草、モロヘイヤ、里芋、アボガド、干し柿、バナナ、キウイ |
カリウムは野菜や果物豆類に多く含まれます。水に溶けやすく熱に弱いので生で食べられるものがいいでしょう。
むくみを改善するには、むくみを解消する
ための栄養素を補うことは効果的です。
身体の中には、カリウム以外にも日常的に
不足することで、むくみを引き起こして
しまう栄養素がいくつかあります。
むくむと言えば、余分なものを摂り過ぎて
老廃物や不要な栄養素の偏りで起こりそうな
イメージがあるのですが、実際には身体が
栄養不足になるとむくみが出るというのです。
びっくりですよね。
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むくみの原因は栄養不足かも。食べ物や飲み物による効果的な解消法
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むくみだけでなく、冷え性やダイエットにも効果的な「酢ショウガ」「蒸しショウガ」について書いています。
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運動で治す
運動で治すには?
(運動不足の人と過度のダイエットをしている人の共通の特徴)
足の筋肉が弱り、筋肉のポンプのような作用の効率が悪くなって、足の血液が心臓に戻らなくなります。
運動をしない(足を動かさない)ということも筋肉のポンプ作用がよく働かないので足のうっ血が起こりやすくなります。
よって「むくみ」が現れてくるのです。
まずは足を十分動かしましょう。
スポーツ選手や筋肉が発達している男性の場合は、少しの運動でも効率よく足の血液を心臓へと戻してくれます。
しかし筋肉の量が少ない女性やダイエットし過ぎの人には同じような効果は出にくいものです。
(まず歩くこと)
筋肉のポンプ作用に一番重要な部分はふくらはぎの筋肉です。
ふくらはぎを効果的に鍛えるためには普段から歩くことです。それ以外にもエレベータを使わずに階段を使うことなどがあげられます。
このときにダラダラ歩いたりしてもほとんど効果はありません。
キビキビと動いたり、少し息があがるくらいの負荷をかけたほうが効果的です。
もしあなたが、運動で効果を出したいのならこちらの記事を参考にしてくださいね。
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日常の動作で治す
足がむくんだときに、足を高くして休むと疲れやむくみが引いたという経験はありませんか?
これは、足を心臓よりも高い位置にもって来ることで、足の血液を心臓に戻りやすくするためです。
一日中立ち仕事であるあなた、一日中デスクワークをしているあなた、1時間に1回でも足を心臓よりも高い位置にもってくることでむくみが改善されるんですよ。
でも仰向けになったり、足を高く上げることができない環境であれば、椅子に座って、もう一つ前に椅子を置いて、自分の椅子より高くなるようにクッションや座布団を使って、足を乗せて見ましょう。
わずか数分でも、かなり足のむくみが楽になるはずです。
お布団やベッドであれば簡単に実行できますね。
ふくらはぎの下にバスタオルを丸めたものやクッションを敷いて、足のほうが高くなるようにして休んでみてください。
ここで、あまりにも身体との高低差をつけてしまうと却ってつらくなりますのでほどほどに。
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リンパマッサージで治す
血液の流れ以外にも、リンパの流れが滞るとむくみを引き起こします。
リンパマッサージで気持ちよくむくみを取る習慣をつけましょう。
基本は「さする」と「押す」の2つです。
ステップ1~足裏・足の甲
両手で包み込むようして、親指で足裏全体を、軽く押していきます。同様に、足の甲全体も、両手の親指で押していきます。(左右それぞれ10秒ずつ)
ステップ2~ふくらはぎ
足首からひざ裏にある「膝窩リンパ節」に向かって、両手で交互にさすります。(左右15秒ずつ)
ステップ3~膝窩リンパ節
ひざ裏部分を3秒ほどかけて、やさしく押します。また、3秒ほどかけて、ゆっくり離します。
ステップ4~太ももの内側
ひざから足の付け根にある「鼡径リンパ節」に向かって、両手で交互にさすります。(左右15秒ずつ)
ステップ5~鼡径リンパ節
足のつけ根を外側から内側に向かって、軽くさすります。(左右3回ずつ)
マッサージを行うのは、お風呂上りなどの身体が温まった後がいいですね。
コップ1杯のお水を飲んでから行なうと、老廃物が流れやすくなりますよ。
滑りをよくするために、マッサージオイルやクリームを活用しましょう。
リンパマッサージをせっかく行うのであれば、リンパマッサージのことも詳しく知りましょう。
こちらの記事を参考にしてくださいね。
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その他、「シベリア人参」という生薬もむくみに効くと言われています。
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脚のむくみに「シベリア人参」が効く!足の疲労や冷えの改善効果もあり
大切なのは少しずつでもいいので、
「毎日続けること」
です。
むくみは生活習慣の積み重ねによって起こったものがほとんでです。
それなら改善するのも積み重ねが大切ですよね。
少しずつでも毎日取り入れていきましょう。
あなたのむくみがすっきりして、身体も心も健康になるでしょう。
もう一つ見た目もスッキリというおまけまでついてきますよ。
嬉しいですね。
さあ、疲れ知らずのスッキリした足を手に入れましょう。
不安や聞きたい事など何でもかまいません。コメント・メッセージください。