更年期障害と聞くと、自分の母を思い出します。
温和で明るい母が50歳前後の頃、体調が「ただ、なんとなく、すぐれない」と悩んでいました。
それだけではなく、いつもニコニコ優しい性格だったのに、その頃はイライラしていたり、些細なことで落ち込んだり、暗くなったり・・・・・
ちょっとした別人に変わってしまった印象を受けました。
当時はまだ私も20代でしたので、
(大丈夫なのかな?)
と心配しつつも、自分の中では実感できない感覚でしたので、そんなに大したことだと受け止めていなかったように思います。
しかし、現在、私もそういう年齢に近くなってきています。
それに、自分自身が5年前になってしまった乳がんの治療によって、更年期に近い症状を多少味わっています。
その感想は、
しんどい
でした。
どこが痛いというわけでもなく、ただぼんやり毎日がすっきりしない。
冬場でも妙に顔から頭にかけて暑くて暑くて、身体が冷えていてもなぜか顔だけは暑かったです。
うまく例えられませんが、
「顔にドラム缶をかぶせて、その中で熱風を循環させているような」
感じでした。
これが毎日続くと、本当にしんどくて、気持ちも沈みがちになります。
「更年期障害」は病気じゃないんだからと周囲の人や家族だけでなく、当の本人でさえただ我慢するしかないという認識が強いです。
確かに、生命に関わるような病気ではないかもしれませんが、一つ一つの症状が和らぎ気にならなくなれば、毎日の生活が明るく楽しく過ごせるはずです。
そのための知識やアイデア、対策などを一つでも知ってほしいと思います。
更年期と呼ばれる期間は人によっても違いますがほんの2~3か月というような短い期間ではありません。
この期間を少しでもよりよく過ごせるようなお手伝いができれば幸いです。
更年期とはどういうもの?
更年期という期間はどういうものでしょうか?
女性の場合で申しますが、女性の身体の中には卵巣という臓器があります。
この卵巣の機能が衰えはじめることによって、女性ホルモンの分泌も減ってきます。
これによって、その後閉経を迎えることになるのですが、この閉経を迎える前後の期間を更年期と言います。
更年期とはいつからいつまで?
閉経になる年齢をはさんで前後5年ずつ、あわせて約10年ほどの期間です。
そうはいいましても、閉経の後5年はわかりますが、閉経がいつになるかわからないのに、その5年前なんてわからないですよね。
女性の閉経の平均年齢は「50歳くらい」です。
ですので、40代半ばくらいから
- 月経不順
- 月経異常
などの症状が出てきた頃から更年期と呼ばれます。
また、30代~43歳未満で閉経が起こる場合もあり、これを「早期閉経」といいます。
更年期障害とは?
更年期障害というのは、ホルモンのバランスがくずれてしまったことによってできわく身体や精神的な不調のことをいいます。
更年期を迎えるころになると、卵巣から分泌されている女性ホルモン(エストロゲン)の量が減少します。
エストロゲンの分泌の量は30代半ばにピークを迎えます。
この後は、卵巣機能が低下してホルモンの量が急激に減っていきます。
この変化に身体がついていけないために不調が起こるのです。
更年期障害という言葉は以前は病気という認識すらなくて、閉経前後の年齢の女性は特に、その頃にできたわいた不調を、ただ我慢するだけで過ごしてきたと思います。
現在でも、
「更年期障害?何?それって病気ってわけじゃないんでしょう?」
と言われたりするようなこともあります。
最近では男性の更年期についてもとりあげられていますが、女性には生理というものがあり、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌される量が、この症状にも大きく関係してきます。
ですので、症状も色々でてくるのです。
人によって更年期障害が出る期間の長さや症状の程度が違います。
でも長いと10年近く悩まされることにもなります。
この10年を少しでも快適に、楽に、明るく、楽しく乗り越えられたら、毎日がよりよいものになると思いませんか?
一つ一つのことを自分の心の中から、重しを取り除くように取り除いて、身軽に生活していきたいですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。 感想やご意見など、どんなささいなことでも気軽にコメントくださいね。