エルケアル 

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乳がん、標準治療がすんで思う事(4年前と今の気持ちの変化)

      2016/09/05

女性の読書

乳がんになって、治療に入りました。

様々な治療がありますが、「抗がん剤治療」俗にいう「化学療法」のことです。

この抗がん剤治療は精神的なダメージも受けてしまいます。

当時の私もかなりのダメージを受けました。

私は自分のことで頭がいっぱいで、人の気持ちなんて考えられなくなっていました。

当時は、家族の立場からしてみれば、

「そんなふうに思わないで!」

「家族の気持ちも考えて!」

と言いたくなるようなひどい事を、簡単に口に出したりもしていました。

でも、年月が経ちました。

少しは私の気持ちも変わってきています。

そんな私の思いを聞いてください。

 

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■乳がんになった当初の思い

乳がんになって治療への思いが二転三転しました。

抗がん剤治療を受けたときに、こんなつらい治療は二度とやりたくない。

こんなに苦しい思いはしたくない。という気持ちになりました。

それは4年経った今でも変わりません。

今でも、抗がん剤AC療法の赤いお薬を思い出すだけで胸がムカムカしてくるほどです。

条件反射みたいなものでしょうか。

ですので、私が思ったことを正直に話します。

万が一乳がんの転移が起こったときには苦しい治療はしたくないし、辛い思いをしてまで長生きしたくない。

痛みや苦しみを感じることなくなるべく普通の生活を送りながら余命を過ごしたい。

それが自分にとって楽であり、受け入れやすいことでした。

家族への思いはほとんどありませんでした。

■4年経った今の思い

家族が望むなら少しでも長生きしたい。

残される家族の思いに少しでも応えたい。

治療はきついし辛いと思うが、とことんまで頑張って闘いたい。

今はこう思います。

この気持ちは、実際に苦しい治療を続ける中で変わってしまうかもしれません。

弱音を吐いて治療をあきらめたくなるかもしれません。

頑張ることを投げ出してしまいたくなるかもしれません。

でも、家族が望むなら(あくまでも家族が望むならです。)一分でも一秒でも生き続けたいと思うようになりました。

それは、自分中心の思いから残される家族への思いに変化したせいです。

 

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■自分勝手な思い

自分のことだけ考えるなら、苦しい治療を続けることで、平穏な普通の生活からかけ離れた生活になってしまうのは絶対に嫌です。

限られた命であるならば好き勝手させてよ。

やりたいことだけやらせてよ。

会いたい人に会って、行きたい所に行って、食べたい物を食べて人生を全うさせて!

と思ってしまいます。

苦しい治療も病院のベッドも何一つ私が望むものではありません。

それなら、寿命が多少短くなったとしても自分の思うように生きたいです。

第一に、身体がきついのはごめんです。

精神的に参って笑う事ができなくなるのはいやです。

もし転移してしまったら治療はエンドレスです。

「ここまで頑張れば終わりだよ」という期限はありません。

それならば治療はいっさいやりたくない。

お金だっていくらかかると思いますか?

(その分旅行に行ったり、誰かにプレゼントしたり使えるじゃないの)

そう思ってしまいます。

私が生きながらえるために使ったお金や、借金を残される家族に背負わせることは、家族を苦しめることになるし、家族が大変になるだけのように思えます。

そんなのは嫌だ!

そう思っていました。

■自分を捨てた思い

これは「投げやりな思い」とは違います。

こうしたい、ああしたい、という自分の望みだけを押し通すことは簡単です。

家族だって、とことんまで病気が進行したなら、私のわがままを聞いてくれるでしょう。

自分の我を通すことなら簡単です。

しかし今現在の私は、周りに残される家族のことを思える自分で在り続けたいと思っています。

乳がんになって、周囲や家族に支えられたからこそ乗り切ってこれた命でもあるわけです。

本当なら乳がんと告知された時点で心は死んでしまっていたかもしれないのです。

その私が今明るく普通に生活できています。

病気による精神状態の暗闇から抜け出せました。

これは自分の力だけではできなかったことです。

だからこそ、私を生かしてくれた家族が望むなら辛い治療を続けても少しでも長生きしていきたいとの思いになります。

■真実の思い

実際はそのときになってみないとわからないことばかりです。

結局苦しくて投げ出す弱虫になるかもしれません。

逃げ出したくて家族にあたり散らしてしまう嫌なやつになるかもしれません。

笑顔の一つも見せられない情けない患者になるかもしれません。

それなのに、なぜ苦しい方を今の時点で選ぶのかといいますと、家族に残したいからです。

自分は最後まで戦うという意思を主人や子供に見せたいと思ったからです。

今そのような状況でもないのに闘病生活を想像してこのような記事を書くのはおこがましいことかもしれませんが、自分が決めた決意みたいなものを残しておきたかったのです。

そのような未来にならないことが一番ですが、自分の気持ちがぶれないことを祈ると同時に、後々家族がこのブログの存在を知ったときに私の思いを知ってほしいと願っています。

誰かの役に立てれば、という思いで始めたブログではありますが、自分の気持ちを書き記すことで生理整頓でき、考えがまとまっていきます。

どうか、このブログが何年も後に、「せっかちなやつのたわごとだな」と笑い話に変わりますように!

何年も、何十年も先の未来で、笑ってこの内容を振り返ることができますように。

(この記事は4年以上経った今でも時々読み返しています。私の気持ちが変化したらまた書き直すかもしれません)

私の乳がんについての他の記事はこちらです。

よろしかったらお読みください。

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[記事公開日]2015/11/10
[最終更新日]2016/09/05

 - 乳がん