2017年の花粉症は例年に比べて、飛散状況がすごいといわれています。
花粉が飛ぶ季節は毎年やってきますが、その年によっても季節によっても花粉の量は変わりますし、影響を受ける地域も変わってきます。
今年は西日本がひどい影響を受ける可能性が高いと予想されていて、九州や四国の方にとっては脅威ですね。
また、例年の4倍の花粉が飛ぶような予想がされていて、気が気ではない毎日です。
私はすでに症状が現れていて、今年は鼻水よりも目のかゆみが特につらい感じです。
今回は、花粉症になったにもかかわらず、それを認めたくないばかりにつらい症状と戦う生活を送っている方に、花粉症をしっかり受け止めて少しでも早い対策を行ったほうがいい理由についてお話しします。
花粉症ってどうやってなるの?
花粉が身体の中に入ってくると「IgE抗体」というものが身体の中に作られます。
花粉がどんどん身体の中に入ってくると、入ってくるたびに肥満細胞とくっついて増えていきます。
これが長年の間繰り返されて、ある一定の許容範囲を超えたときにくしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみなどを引き起こします。
これがいつ出るのかはひとりひとりの受け入れる許容範囲の違いによっても変わってきます。
許容範囲が大きい人はなかなか症状が現れないのですが、許容範囲が小さい人はすぐに症状となって現れてしまいます。
許容範囲を決めるのは、もともとの遺伝のせいのこともありますし、日常生活などの環境も大きく関係しています。
- 大気汚染
- 食生活
- 気密性住宅
- 花粉症の原因となる植物との住環境
などが影響していて、これによって花粉症になる人とならない人に分かれてしまうのです。
突然発症するって本当なの?
花粉を吸いこむ量や、それをアレルギー症状として発症するまでの許容範囲は一人一人違ってきます。
日本ではもっとも患者数が多いのは「スギ花粉」による花粉症だといわれています。
そのスギ花粉に関しては、症状が出てくるまでに通常20~30年の月日がかかると言われています。
それに個人個人の体質や環境が影響するので人によって発症する時期が変わってくるということです。
それは本人の感覚からは「突然発症した」ような気がするものですが、本来ならば「許容範囲がいっぱいになって来るべき時が来た」という感覚が正しいような気がします。
私も昨年までどうもなかったのに、突然とまらない鼻水に悩まされるようになってから花粉症を発症しているのだとわかりました。
それこそ去年まで何ともなかったんですよ。
当時は子供もまだ小さくて、花粉症という言葉さえもあまり浸透していなかった記憶があります。
認めることのメリットは?
去年まで何ともなかったし、これはきっと風邪だわ。
そう思いたい気持ちはわかります。
なぜなら花粉症は一度発症してしまうとなかなか治らない病気だといわれているからです。
ここ数年同じ時期だけ風邪ひきのような症状が現れていて、長引いているにもかかわらず、花粉症ではないといい続けていてもそれは気持ちの問題で何もメリットがないような気がします。
花粉症は痛いとか苦しいとかの症状はほとんどないかもしれませんが、一つ一つの症状が長引くと生活に支障が出てきてイライラするほどです。
とても煩わしいし、精神的にもつらいです。
それなら一刻も早く自分が「花粉症」だと自覚して早めに対策を考えるほうがいいです。
花粉症だと認めることの主なメリットは
- 治療にとりかかれる
- 花粉症対策の知識を増やして日常生活を快適にしていける
- 間違って風邪薬を飲むことがない
- 時期がくれば、発症するもので、時期がくれば症状が治まるとわかっているので安心感がある
- 生活の中で気をつけたほうがいいことがわかるし、実行できる
- 症状ごとに効く薬を的確に使える
などですね。
自分が花粉症だと認識していれば、外出するときも雨の日や特定の時間帯を選ぶなど工夫が増えてきます。
それは「花粉症のわけない」と自分をごまかして、次々に出てくる症状にイライラしながら向きあうよりもはるかに健康的なことです。
もし花粉症を発症しているのに、花粉症でないと思い込もうとしても、症状が改善するわけではありませんし、花粉症に対する知識を得ようとも思わないでしょう。
まずは自分の身体の状態をしっかり理解してあげて、それに見合った対策をほどこしてあげることが大切ですね。
身体に優しい生活を送ることで、心もおだやかにストレスも少なく手済むようになるはずです。
花粉症の特徴としては、
- くしゃみ
- 鼻水
- 鼻づまり
- めのかゆみ
などがあります。
風邪とはあきらかに違う症状が「目のかゆみ」です。
風邪の症状だと思っていても長引いてなかなか治らなかったり、目のかゆみが出てきた場合は花粉症を疑ったほうがいいでしょう。
そして、自分がアレルギー反応を引き起こす特定の植物や樹木をきちんと特定できれば、更に対策がほどこせますので、ますます快適な生活に近い状態で過ごせます。
おかしいなと思ったら、医療機関を受診して花粉症かどうかを確認してもらってはどうでしょうか?
一般的には耳鼻咽喉科などで見てもらうといいと思います。
目の症状がある場合は眼科もあてはまりますし、近くに適当な病院がなければ内科でもかまいません。
花粉症でかかるのは何科?気になる検査にはどんなものがあるの?
一番よくないのは、花粉症の可能性があるのに放っておくことです。
花粉症はきちんと対策をすることで症状を軽減することができます。
そのためにも自分のことをしっかり把握しましょう。
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