花粉症の鼻症状の一つである「鼻づまり」、ただでさえ辛いのに、夜なんて眠れなくて参ってしまいます。
花粉症の鼻づまりは鼻の中の粘膜が炎症を起こして腫れることで、空気の通り道がせまくなって起こります。
スーッと通る鼻になりたいけど、花粉症の時期だけ我慢すれば・・・
なんて思っていませんか?
確かに花粉症や風邪などで「鼻づまり」の症状は有名ですが、もしかしたら病気が隠れていることもあるかもしれません。
今回は鼻づまりを起こしてしまう病気についてお話しします。
大事なサインを見逃さないように気をつけましょうね。
鼻づまりについて
鼻づまりよりも、鼻水のほうが圧倒的に多かった私としては、鼻がつまって苦しいという思いはあまりないんですが、人が当たり前にやっている呼吸ができないなんて苦しいだろうなと思います。
鼻づまりにも色々あると思います。
花粉症と風邪の鼻づまり
風邪の場合と花粉症の場合、どちらも
「鼻がつまる。呼吸がしづらい」
という基本的な症状は同じです。
しかし花粉症の人は鼻づまりの症状がひどい場合が多いです。
症状が重いと鼻をかむこともできないくらい詰まった状態になります。
鼻づまりも片方の鼻だけでなく両側に起こることも多いです。
風邪だと、治りかけなどで鼻づまりが解消されたら、その後何度も症状が繰り返すということはあまりないですが、花粉症は花粉が飛んでいる時期には続くものですので、よくなったかと思うとまたひどくなることもあります。
鼻がつまると呼吸もうまくできず、口だけに頼ることになってしまい、必要以上にのどの中にも花粉が入ります。
「のどが痒い」
「のどに違和感がある」
などの別の症状にまで発展していく可能性もあります。
また、呼吸がうまくいかないと睡眠もしっかりとれません。
息苦しくて何度も目が覚めたり、熟睡感がなかったり、1日~2日ですむことならしょうがないですが、花粉が飛散する時期は数ヶ月に及びます。
睡眠不足が数ヶ月続くと日常生活に支障が出るのは分かりきっていますね。
最初はだるいな、眠いなですむかもしれませんが、集中力が途切れたり、考える力が低下したりして、仕事や家事でのパフォーマンスも低下してしまいますし、車の運転による事故などの命に関わる原因にもなりかねません。
病気による鼻づまり
次に、風邪でもなく、花粉症のようなアレルギーが原因でもないのに「鼻づまり」を起こす病気にはどんなものがあるのでしょうか?
鼻中隔湾曲症(びちゅうかくわんきょくしょう)
鼻の構造的な問題で起こる鼻づまりです。
鼻の中には骨と薄い軟骨で左右に分かれています。
この部分を「鼻中隔(びちゅうかく)」と言います。
鼻中隔が変形しているために「鼻づまり」を起こしているのが「鼻中隔湾曲症」です。
原因は先天的なものや成長によるもの、外傷によるものがあります。
成長につれて鼻中隔が歪んでしまうことで起こることが多いので、「大人の病気」とも言われています。
成長によって歪みが変化したり度合いがひどくなり症状が悪化します。
別の原因としては以前に受けた外傷によるものが多くて、子供の頃にぶつけたなどの場合は本人も覚えていないことがあるようです。
鼻の骨を骨折したことがある場合にもこの病気が疑われます。
日本人ではほとんどがわずかながら骨が曲がった状態です。
アレルギー性鼻炎や他の鼻の病気などがあると、よけいに鼻づまりがひどくなります。
一般的な改善方法は切開手術です。
副鼻腔炎(ふくびくうえん)
急性のものと、慢性のものがあります。
急性副鼻腔炎は風邪やインフルエンザなどによって引き起こされます。
鼻腔内で細菌が繁殖して起こるものが多く、ほとんどは風邪が治ることで炎症も治まります。
慢性副鼻腔炎は炎症が日常的に続いている、一般的に「蓄膿症(ちくのうしょう)」として知られている病気です。
ひどい場合は頭痛や嗅覚障害なども引き起こしてしまいます。
急性副鼻腔炎は、風邪やインフルエンザなどが原因で起こるので、まず風邪をひかないようにすることが大切です。
もしひいてしまったら長引かせないようにしましょう。
鼻風邪をひいてしまったら、鼻をかむときはやさしくかみましょう。
鼻づまりが一番苦しい症状になると思います。
鼻づまりも何日も続くと寝不足になりますし、体力も弱まります。
不調は不調を呼び、他の症状にも悩まされる羽目になってしますこともあります。
蒸しタオルを鼻にあてて、鼻づまりを解消してあげると、鼻呼吸も楽になります。
お風呂に入ることでも粘膜を温めてあげるので、鼻づまりがかなりよくなります。
部屋には加湿器をつける、ストーブなどあるときはやかんをのせて室内の湿度を保ちましょう。
ずいぶん楽になるはずです。
家庭で何とかならないときは、やはり耳鼻咽喉科を受診することをおすすめします。
きちんと検査を行い適切な治療を受けましょう。
こちらの記事も参考にしてくださいね。
いつまでも治らない鼻づまり、その正体は花粉症ではなく「副鼻腔炎」だった。治療法とは?
風邪や花粉症であれば時期がくれば治まります。
熱がない、花粉症の時期ではないにも関わらず鼻づまりがひどい、などの症状がある場合は一度耳鼻科などを受診して原因をしっかりつきとめることが大切です。
毎日の鼻づまりが解消されると生活がどれだけ快適になることでしょう。
一日も早くスッキリと鼻呼吸が通る生活を手にいれましょう。
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