「乳がん」と一口に言っても、種類がいくつ
もあります。
私の場合は検査結果をもらったときに
「充実性腺管がん」
と書いてあって、
それって何なの?
と思いました。
がんは「乳がん」というだけでなくそれ以外
にも何かあるの?
他にも何か呼び方があるの?
私の頭の中は?マークでいっぱいになりま
した。
自分のがんはどういったもので、それって
もの凄く悪い物なのか?
それとも少しは安心できる要素があるのか
と気になってくるんです。
乳がんでトリプルネガティブっていうだけ
でもパニックになりそうだっていうのに、
この上まだ違う分類の仕方があったりする
とは思ってもみませんでした。
詳しく調べればとことんまで複雑になって
くる「乳がん」です。
がんができる場所の違いと、転移に結びつく
かどうかの浸潤がんと非浸潤がんとの違い、
がん細胞がもとの正常細胞に比べてどれくら
い変異しているかで分けられるタイプの違い
などがあって、分類方法も様々あるのです。
目次
■発生部位の違い
がん細胞がどの部分に発生するかで呼び方や
分類のされ方が変わってきます。
乳管がん
全体の約90%~95%。乳管とは乳頭を
中心に乳房内全体に広がっている母乳を運
ぶ管のことで別名「腺管」とも言われます
乳房組織の中にある乳管の部分の細胞が
がん化したものを乳管がんといいます。
がん化した細胞は管の中に増えていく形と
なるため、管が細くなり通り道が狭く
なっていくことで進行します。
小葉がん
全体の約5%~10%。母乳を分泌する
乳腺細胞の集まりを「腺房」といいます。
その腺房がひとまとまりになって小葉と
いいます。
小葉の部分から発生したものを小葉がん
といいます。
乳管がんに比べると症例は少ないです。
●非浸潤がんと浸潤がんの違い(引用)
乳がんのもとになるがん細胞は必ず
「上皮細胞」の変異によっておきます。
上皮細胞を乗せている基底膜の部分にまで
がん細胞がおよぶかどうかによって
「非浸潤がん」か「浸潤がん」かが異なっ
てきます。
浸潤乳がんになると、がん細胞は乳房内の
静脈やリンパ管に入り込み、次第に体内の
別の臓器に飛び火して新たながん細胞を
生み出す可能性が非常に高くなります。
このようながん細胞の別の部位への進行を
「転移」と呼びます。
浸潤がんのほうが非浸潤がんよりも悪いやつ
で「転移」の不安もあるってことですね。
■浸潤がんのタイプ
いわゆる「顔つき」と言われるものですね。
タイプは次の3種類と特殊型
・乳頭腺管がん
・充実腺管がん
・硬がん
特殊型
・粘液がん
・炎症性乳がん
乳頭腺管がん
- 浸潤乳がん全体の20%を占めます。
- 「顔つきがいい」と言われるタイプのもの
でリンパ節転移の可能性が低く予後も良好
と言われるもの - がん細胞の分化度が高い
(細胞が本来あるべき形に近い)
充実腺管がん
私のがんのタイプです。
調べた内容もおのずと詳しくなります。
- 浸潤乳がん全体の20%を占めます。
「顔つきや予後の悪性度はやや高い」
(やや高いって何?どれくらい悪いのか教え
てよ?)って思いますよね。
- 乳管にできたがん細胞が基底膜を超えて
浸潤していき、狭い管内を詰まらせる
「しこり」となる。 しこりとなったがん
細胞は周囲を圧迫し進行とともに大きく
なっていく。
しこりとしての形になるので比較的発見しや
すい。
進行のスピードはそれほど早くないが確実に
大きくなっていくため、時間の経過によって
血液にまでがん細胞が入り込み深刻な血行性
転移のもととなる場合もある。
早期発見しやすいと言っても、私の場合検査
結果に「リンパ浸潤」「血行性浸潤」共に
あるって書いてありました。
大きさも最初エコーで見てもらったときは
1センチぐらいだと言われていたのに、
手術した後大きさは20×28㎜。
大きくなるのが早い気がしますが・・・
進行も早いってことになるのでしょうか?
どうしても自分のタイプには食いつき
たくなりますね。
硬がん
- 浸潤乳がん全体の40%を占めます。
- 「顔つきが悪い」と言われ、他の部位への
転移につながる広がり方で進行しやすい。 - 危険度が高いと言われているが、浸潤乳
がんの中でも比較的良性と言われる
「乳頭腺管がん」と比べても発見後10年
以内の生存率にはあまり差がないようです。
生存率なんて一番あてにならないように
思うのは私だけでしょうか?
粘液がん
特殊型と言われるタイプは約10種類あると
されています。
その中で代表的なのがこのがん
- 粘液を大量に含みます。
乳がん全体の2%を占めます。 - かたまりの中で作りだされた粘液がゼリー
状に存在して、その中にがん細胞が浮遊
するような形になる。 - 予後の経過としては、他の乳がんよりも
良好。
炎症性乳がん
正しくは「炎症性乳がん」というのは病名
ではなく乳房の広範囲に「発赤」「腫脹」
「疼痛」(赤くなる、腫れる、痛みがある)
などの症状に対する診断名のことだそうです。
- 皮膚の広い範囲に赤みが見られ、毛穴が
ポツポツと見えるオレンジの皮状になる。 - 皮膚が硬くなることも。
- 乳がん全体の2%を占める。
乳がんといっても、色んな分類方法があり
ます。
ですのでこれはあくまでも参考程度にして
くださいね。
自分の乳がんがどんなタイプかを知る事より
乳がんと向き合う気持ちが一番大切なのかも
しれないですね。
この分類通りに全ての乳がんが振り分けられ
る訳ではなくて、医療に携わる人の仕事上
での分類や診断名をつけるための分類なども
あるようです。
分類が一人一人の患者さんの生活や寿命など
をすべて決めるわけではありません。
私は最終的には自分の思いが一番かな?
と思っています。
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