花粉症の辛い季節になると、薬を飲んで症状の一つ一つに対応していかないといけません。
期間限定とはいいましても、当事者にはうっとうしくてため息のでる季節ですよね。
私も花粉症で毎年つらい症状(特に鼻水です)に悩まされますので、ある時期に来ると
(いよいよ来たか)
と、つい身構えてしまいます。
花粉症に悩まされるのは大人から子供まで世代も環境も様々です。
その中に妊婦さんもいます。
一般の私でさえ、花粉症の症状には辛い思いをしているのに、お薬を飲むのに制限のある妊婦さんはどうすれば乗り越えられるのだろうと思いました。
今回は、妊婦さんの花粉症とのお付き合い方法についてお話しします。
目次
妊婦さんと花粉症
妊婦さんは一般的に飲めるお薬が制限されてしまいます。
飲める薬があるかないかも気になりますが、それよりも花粉症の症状がお腹の赤ちゃんに影響を及ぼすのかどうかという事の方が心配かもしれませんね。
花粉症自体が赤ちゃんに悪影響を及ぼすということはありません。
それよりも、花粉症によるアレルギー症状で止まらないくしゃみや咳で腹圧がかかったりしてお腹に痛みや張りを感じることのほうが心配です。
鼻水や鼻づまりでは、つい鼻をかんだり、鼻をいじったりすることが多くなります。
妊娠中というのはいつも以上に肌や粘膜もデリケートになっています。
花粉症で鼻の粘膜がただでさえ腫れています。
鼻血も出やすくなっているので注意してくださいね。
妊婦さんでも飲めるお薬はあるの?
確かに、妊娠16週未満の場合は赤ちゃんの重要な臓器や機能が出来ていく時期なので薬自体の服用は控えたほうがいいです。
しかし、16週過ぎてからは、ひどい症状があれば、医師に相談してお薬を処方してもらえると思います。
少しの間は我慢してくださいね。
目薬や点鼻薬に関しては服用というよりは、使用する場所が部分的なので場合によっては妊娠週数に関係なく処方してもらえるかもしれません。
しかし、これに関しても医師によって見解が異なることがあります。
今まで使っていたからと自己判断で使用する前に、必ず産婦人科の医師に相談してから使うことをおすすめします。
その方が使う場合にも安心できますよね。
私の場合ですが・・・
私には「小青竜湯(しょうせいりゅうとう)」という漢方薬がとても効きました。
妊婦さんは比較的、漢方薬を処方してもらえることが多いです。
ですので、参考にして頂いて、かかりつけの産婦人科の医師に相談してもらうというのもありかもしれませんね。
目薬などの中には妊娠中よりも出産時期を遅らせてしまうかもしれないという薬もあるようです。
その成分は「プラノプロフェン」というものです。
耳鼻科や眼科などで花粉症のために受診した場合は妊婦であることを必ず告げてくださいね。
お薬以外での生活上のアイデア
妊娠していない人に比べて、薬が簡単に飲めないというリスクがある妊婦さんですが、それでは、薬に頼らないで辛い花粉症に対応していくにはどうすればいいのでしょうか?
日頃の生活の中で何かしらの対策や方法があればぜひ取り入れたいものです。
花粉に触れない環境
花粉症の症状が出てからの対応よりも、それ以前に花粉症の症状がなるべく軽くて済むような環境づくりが一番の対策ですね。
「外に出ない」
それが一番だと言われても、そんなに簡単に実行できることではありません。
しかし、山奥や花粉症の原因となる植物の近くにはなるべく行かないというところから始めましょう。
その次が、花粉症の時期でも外出はやむを得ないので、花粉があまり飛散しない日や時間帯を選ぶということです。
それには、花粉が飛び交わない天気や時間帯を知っておくことも大切です。
そして外出がやむを得ないとしたら、自分でできる対策をとりましょう。
マスクやメガネなどを上手に利用して花粉に直接触れる部分を少なくしましょう。
洋服にしても一工夫が大事です。
ツルツルした素材にしておくと花粉がつきにくく、帰宅して家の中にまで花粉を持ち込まなくてすみます。
家の中に入る前に玄関先で花粉を払い落すという行為も意外と効果あります。
帰宅してからの手洗い、目洗い、うがいなどもこまめに行いましょう。
小さな積み重ねが花粉症の症状を少しでも軽くしてくれて妊婦さんの負担を減らしてくれることになります。
これは、一緒に住んでいる家族にもお願いしておきましょう。
洗濯物は部屋干しで
花粉症での悩みの一つに洗濯物をどうするか?
というものがあります。
カラッと晴れた日に外に干してフカフカの洗濯物の気持ちよさを味わいたいところですが、花粉が飛ぶ時期だけはジッと我慢ですね。
乳酸菌を取り入れる
花粉症対策の栄養素として注目されている乳酸菌。
その代表的な食べ物として思いつくのはヨーグルトです。
ヨーグルトは、乳酸菌を多く含んでいますし、妊婦さんに多い便秘という症状の改善にも役立ってくれます。
体重管理で悩んでいるときも、つわりで固形物がうまくとれないときも適度にお助け食材になってくれるはず。
花粉症にも効果が期待できるかもしれないとなれば積極的に摂ってみたほうがいいですね。
ストレスをためない
ストレスがたまるというのは、自律神経のバランスを崩してしまうことにつながります。
自律神経のバランスがくずれると免疫力が低下します。
免疫力が落ちると花粉症の症状が強く出てしまいます。
同じように花粉をあびたとしても、免疫力が高いときと落ちているときでは身体に現れる症状の度合いも変わってきます。
できるだけ、規則的な生活を送り、疲れをためないようにして、気持ちも穏やかに過ごせたらいいですね。
できることから
あれもこれも実行しようとすると、逆にストレスをためてしまうことになってしまいます。
特に妊婦さんであれば、自分の力だけでどうすることもできない場合もあるでしょう。
自分が気をつけていても家族に知識や理解がないとそれもイライラの原因になってしまいがちです。
そういう時は、自分にできることを中心に一つでも取り入れていくことが大切です。
そして、どうしても協力してほしいことは上手にお願いして家族に伝えてみてはどうでしょう。
妊娠中でも花粉症とうまくつきあっていければいいなと思います。
花粉症の他の記事はこちらから
不安や聞きたい事など何でもかまいません。コメント・メッセージください。