花粉症の季節には辛い症状が出てきます。
くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、充血、涙目、咳、のどのイガイガなど。
これらの症状が毎日出てくると、体調も悪くなりますし、何よりも生活の質が落ちてきます。
なかなかとまらない、鼻水、鼻をすすりたくても、職場や学校などでは人目もありますし実行に移すのも難しいですね。
それに、鼻水やくしゃみは一日中出ますので、スッキリするという感覚が訪れません。
イライラしますし、集中力なども途切れてしまいます。
これでは、生活の質(QOL)が落ちます。
花粉症を根本的に治すのは難しいと言われていますが、すでに現れた症状に対しては何らかの治療を行う人は増えています。
出てきた症状に対して行う治療のことを、「対症療法」といいます。
これは、病気そのものを治すものではありませんが日頃悩まされている症状を軽くしたり、抑えたりすることで、生活の質(QOL)を下げないようにする治療法です。
今回は、花粉症に対する対症療法についてお話しします。
花粉症の代表的な症状
花粉症では、主に鼻に関わる症状と目に関わる症状とのどに関わる症状が出てきます。
どの症状も生活の質(QOL)を落としてしまうものです。
ぼーっとして、集中力が落ちたり、考える力がなくなったり、スッキリしない毎日になってしまいます。
それぞれの症状に対しての、治療法にはどんなものがあるのでしょうか?
鼻水・鼻づまり・くしゃみ
花粉症で起こる鼻水は透明でサラサラしています。
成分がほとんど涙とおんなじです。
サラサラした鼻水というのは、仕事をしている時などは最悪です。
鼻に詰め物をしても効き目がありませんし、一度や二度鼻をかんだからといってスッキリするものでもありません。
どうにかして止めてしまいたいですよね。
私がこのタイプで、マスクで隠していましたが、すぐにマスクが湿ってしまい、隠しようも止めようもありませんでした。
また、花粉症のくしゃみは連続して何度も起こります。
あまりにも頻繁で体力を使います。
つらいですよね。
くしゃみや鼻水にはアレルギー薬だけでは症状がよくならないこともあります。
抗ヒスタミン作用の強いお薬を用います。
一般的なのは点鼻薬です。
鼻から粉を吸入したり、スプレーで吹き付けるタイプのものがあります。
鼻づまりは、花粉症によって鼻の粘膜が腫れて空気が通りにくくなるために起こるので、鼻腔を拡げるテープなどを貼って空気の通り道を広くしてあげるという治療があります。
目の痒み・充血・涙目
花粉症の症状は風邪の症状によく似ています。
風邪と花粉症の見極めになる代表的な症状が目のかゆみや充血、涙目などの目の症状があるかないかです。
目のかゆみがあったりすると、集中力がなくなり、仕事や生活に支障が出てきます。
目の症状には、飲み薬だけでなく、点眼薬を使われることが多いです。
抗アレルギー剤の目薬などで効かない場合はステロイド薬の目薬が処方されることもあります。
効き目は即効性があり効果もありますが、副作用などもありますので、医師からの注意をきちんと守って使用していきましょう。
病院やお薬に頼る前に自分でできることもあります。
- 冷やす
- こすらない
- 水で軽く洗う
- 目薬を使う
- メガネを使う
などは、簡単に取り組めます。
日常からできることを試してみましょう。
一つ気をつけてほしいのが、目を洗う場合は、洗えば洗うほど良いという訳ではありません。
目を洗うために、専用の洗浄薬がありますが、使いすぎると眼球のうるおいを無くしてしまうこともあります。
決められた回数を守って使用してください。
花粉症で起こる目のかゆみはとても我慢できないほど強いものです。
ゴシゴシこすると、痒みは軽減するどころかひどくなってしまいます。
少しでも自分で対策できることは取り入れていくことが一番の治療になります。
それで症状が軽減できるのなら嬉しいですよね。
咳・のどのイガイガ・のどの痒み
花粉症の症状として意外と知られていないのが、のどに起こる炎症です。
ムズムズしたり、イガイガしたり、のどの痒みが出てきたりします。
花粉にアレルギーがある場合、花粉を吸いこんでしまうと、のどの粘膜が花粉を異物と判断して、身体の外に出そうとして咳が出ます。
一般的に咳が出て、鼻水やくしゃみがあるとこれは、風邪だと思いがちですが、目のかゆみがあったりすれば花粉症の可能性も出てきます。
ひどくなると喘息へと移行しないとも限りません。
一度症状が重症化してしまうと、なかなか治りませんので、咳が止まらないということがあれば早目に医療機関を受診することをおすすめします。
自分での予防やのどの症状が出たときの対策ももちろん大切です。
- マスクをする
- 喉が乾燥すると咳が出やすいので、加湿器を使う
- のど飴などをなめることで唾液が出て、のどが潤う
- 水分をこまめに補給する
生活の中で取り入れられることから実行していきましょう。
薬も大切、生活習慣も大切
つらい花粉症の症状には薬はとても大切です。
症状がやわらげば、快適とはいかないまでも、辛いほどの思いをすることなく生活できます。
しかし、それ以上に自分でできる対策をどんどん取り入れていくことで、生活の質(QOL)を一段階上げていくことができます。
自分なりの工夫をぜひ取り入れて、花粉の飛び交う時期を乗り越えていきましょう。
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ぜひ参考にしてくださいね。
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