エルケアル 

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乳がん、リンパ節への転移で手術にて切除。その後のリハビリについて

      2016/09/05

 

ビー玉

「乳がん」の手術を受けたときにリンパ節もとりました。

リンパ節に転移があったからです。

今まで健康に生きてきたときには、存在すら重要に感じたことがなかった「リンパ節」ですが、なくなって初めてありがたみを感じました。

リンパ節の役目って、重要だったのですね。

リンパ節をとることで生活がどう変わったかについて書いています。

 

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■リンパ節とは?

リンパ節は多数のリンパ管が合流したところにありソラマメ状の形をしています。

特に多いのは、頭部、頸部、腋窩(脇の下)、鼠頸部(そけいぶ)です。

働きとしては、リンパ液をろ過し抗原(細菌やウイルスを含む異物など)を排除し、感染を防いでいます。

癌細胞の転移

がんの広がり方には3つあります。

①直接広がる(浸潤)
②リンパ行性の転移
③血行性の転移

②の場合ですが、リンパ管は動脈とほぼ並行して全身を走っています。

がん細胞が、がんのすぐ側にあるリンパ管に入ったら、そのリンパ管の中で増殖します。

リンパ管の流れの中ではリンパ管の分岐点である「リンパ節」に細胞がたどり着き増殖します。

リンパ節への転移の範囲が広ければ、それだけがん細胞が全身に広がっている確率が高くなります。

私の場合はレベル1だけでなくレベル2という部分のリンパ節にも転移がありました。

③の血行性というのは、血液の流れに乗ってがん細胞が全身に飛ぶことです。

私の検査結果には血液内にも浸潤が認められるとありました。

今は何ともありませんが、いつ身体のあちこちに転移してもおかしくないくらいにがん細胞が散らばっているということなのでしょうね。

私がリンパ節をとってから

手術でリンパ節をとったのは全部で14本。

レベル1といわれる所を12本、レベル2といわれる所を2本。そして、それぞれのレベルの場所に転移が1本ずつありました。

このレベルというのは、小胸筋というのがあって、それより外側のリンパ節をレベル1、小胸筋の裏側のリンパ節が2、小胸筋より内側のリンパ節が3と分類されています。

乳がんのしこりを取る手術の際に、リンパ節も一緒に取りました。

このリンパ節をとるのと、とらないのでは、その後の腕の動きにかなり違いが出てきます。

また、生活上でも気をつけなくてはならないことが出てきます。

 

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私のリハビリ開始

手術後傷口から差し込まれていたドレーンが抜けるとすぐにリハビリが始まります。

最初は腕が全く上がりませんでした。

固まったようにガチガチで、上に上げようとするととても痛みます。

でもその痛みとは闘わなくてはなりません。

早く日常生活に戻るためです。

入院中、ベッドのある部屋ではなく、別室にてリハビリのビデオを見せてもらいました。

何度も腕を上げたり回したりといった動きを繰り返し少しずつ慣らしたのですが、思うようにできません。

これが半端なく痛い!

痛いのに思ったより上がらない。

退院してからもしばらくはリハビリの毎日でした。

少しでも早く元にもどそうと頑張ると、熱を持ったように身体が熱くなってくるので、

リハビリのやり過ぎかな?

と不安になることもありました。

退院した直後は真っ直ぐ前方に腕を伸ばすくらいの高さまでは動きました。

家では壁に手をつけて少しずつ指を動かしながら腕を上げていくのですが、肩の高さから10センチほどしか上げることができません。

こんなにも動かなかったっけ?

と首をかしげる程です。首から腕全体を石膏で固めたみたいに動かないし重いのです。

乳がんの手術が済んでみて、入院中に腕を自由に動かすのは無理かもしれないけど、退院する頃には元通りに動くだろうと安易に考えていました。

しかし思ったよりも回復せず、長期間不自由な日々が続くことになったのです。

もう少し自分に厳しくリハビリするべきだったかなと後から反省しました。

このまま動かなかったら?

と不安にもなりました。

しかし、いつかはもとに戻るものなんです。

あせらなくても大丈夫です。

4年経った今の腕は?

触った感じは以前に比べて、今の方が感覚がはっきりしています。

以前はジンジンとしていて、触っても触ったことがわかりませんでした。

正座して足がしびれたときのような感覚が脇にあるのです。

痛みや痒みはほとんど感じません。

最近はようやく痒いところをかいたときにかいている感覚がわかるようになりました。

右のリンパ節をとったので、右腕での注射や点滴は基本的に制限されていました。

左腕は抗がん剤や採血などで血管はボロボロになり固くなっていきました。

あまりにも血管が細く固くなってしまったため、かかりつけの病院の、ベテランのナースさんでさえ、注射の針をうまく刺せなくなってしまい、何度もドクターが刺してくださいました。

これはかなりつらかったです。

その内に、ドクターからも許可が出て、右腕からの採血もOKになりました。

PET-CTや骨シンチを受けた時のナースさんは「なるべく左側にしましょう」と造影剤やお薬の注射を左側の血管を探して、うまく刺してくださる場合もありました。

さすがプロです。

意識もプロです。

同業者として頭が下がります。

リンパ浮腫について

リンパ節を切除するとリンパの流れが悪くなり、リンパ液が腕や手に溜まって、腕がむくんだりしびれることがあります。

これを「リンパ浮腫」と言います。

リンパ浮腫はリンパ節をとったり、放射線治療や抗がん剤が原因でおこることもあり、手術後3年間が発症しやすいと言われています。

リンパ浮腫の程度は、切除した部位や数によっても変わってきます。

一度発症すると完治しにくいと言われていますので、予防がたいせつです。

・身体を締め付けない
・手術した側の腕の怪我に気をつける
・注射や採血や血圧測定などは、手術した側でない腕にしてもらう
・土いじりをする時は手袋をする
・虫さされなどに注意し、刺されてもひっかかない
・重い物はなるべく反対側の腕で持つようにする

などがあります。

乳がんになって、リンパ節をとるまでは深く考えなかったことですが、リンパ節があるってありがたいことだったんですね。

私は幸いにもまだリンパ浮腫にはなっていませんが、10年経ってからなることもあるそうなので、いつも予防には心をくばっておくことが大切だなと思いました。

生活の中で無理をしないことも重要ですね。

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[記事公開日]2015/11/10
[最終更新日]2016/09/05

 - 乳がん