花粉症で悩む人が年々増えています。
一年を通して様々な植物の花粉が飛びます。
その中でも特に有名なのが「スギ花粉症」です。
花粉症にかかる7割の人がこの花粉症だといいます。
花粉症が深刻になると同時に、その治療法も色々考えられてきました。
そんな中、画期的な治療方法が今考え出されています。
その名は「スギ花粉米」
治療に使われるというお米があります。
お米を食べて身体の中に取り入れることで、花粉症の様々な症状を抑えようと開発されているのです。
その名前は「スギ花粉米」です。
根本的な治療のしくみとは?
通常、スギなどの花粉(アレルゲン、抗原のこと)が身体の中に入ってこようとすると、それに対抗しようとして、身体の中で抗体が作られ、その抗原を捕まえようとする。
このとき、抗体は身体の中の肥満細胞とくっつき、その後に入ってこようとする花粉(抗原)に備えるというのです。
そして、花粉(抗原)が身体の中に入ってきたときに、抗体とくっつくことを「抗原抗体反応」といいます。
抗体とくっついた抗原を排除しようとして、今度は肥満細胞が色々な刺激物質を出します。
その刺激物質のせいで鼻水やくしゃみなどが症状として起こるというわけです。
毎日の生活で取り入れるという考え
根本的な治療には、このアレルゲン(抗原)を注射などで少しずつ身体の中に入れてあげることで、身体がそれを異物だと認識しなくなることでアレルギー反応を起こさないように体質を改善していくというものがあります。
しかし、これは何年もかかる治療になりますし、治る確率も6~7割だということです。
長い時間とお金をかけて、それでも治るかわからないとなると、治療にも踏み切る勇気が持てませんよね。
日本人の生活に根付く食文化「お米」
そこで考えられたのが、似たようなしくみを利用して毎日の食生活で取り入れられるものはないかということで考えられたのがお米です。
お米ならば日本人の主食ですし、無理なく手軽に取り入れられます。
この花粉症のために考えられたお米を毎日一定量ずつ取り入れていくだけで花粉症が改善できるのは夢のようなお話しです。
治療としての苦痛やストレスも少ないでしょうし、画期的ですね。
花粉症の7割を占めると言われるスギ花粉症がこれで改善されたら本当に嬉しいことです。
この取り組みは動物実験ではすでに大きな成果をあげていて、このお米を食べたねずみやニホンザルはアレルギーの症状がかなり抑えられたそうです。
スギ花粉米は見た目は普通のお米と変わらないそうですが、食品ではなく、医薬品として扱われるため、その承認には協力してもらえる製薬会社を見つけなければならない。
私たちの辛い花粉症の根本的改善に大きな成果をもたらす未来がすぐそこまで来ていることは間違いないでしょう。
医学の進歩に思うこと
このニュースを見たときに思ったのは医学の進歩の凄さです。
少し前まで無理と思われていた治療法が確立されたり、新しい特効薬が開発されたり、本当にちょっと先の未来はどうなるかわからないものです。
今は人々を苦しめている大きな病も、ほんの数ヶ月、数年先は普通に風邪のように何でもなく治せるようになっていったらどんなに素敵だろうと思います。
私も病気を抱えた身でありますので、このようなニュースはとてもワクワクします。
治療って、いつかは治るとわかっているものでさえ、長期間かかると思うと気持ちが落ち込みますし、ストレスがたまります。
大げさに言うと、病そのものよりも、治療にかかる費用や苦痛、ストレスなどの方が受けるダメージが大きかったりします。
どういうことかというと、治療で元気になるのではなく、長引く治療が病人を作っているようなものだなと感じます。
私は病気になったことよりも、病気で治療を受け続けていくことによって身体も心もどんどん病人になってしまいました。
ですので、治療が生活の中で取り入れられるもので、苦痛のないものだと本当に画期的な治療法だなと感激します。
病気に大きい小さいはないかもしれませんが、辛い思いをしている人が一人でも減るならいいなあとつくづく思います。
また、新しい情報などもありましたら、どんどんアップしていきたいと思います。
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