「私はスギ科の花粉症があるの」
「え?あなたもなの?実は私も花粉症なの」
身近には花粉症で悩んでいる人が大勢います。
私の職場でも、20~30人の女の子の集まりの中で、花粉症だと嘆いている人は4~5人はいます。
年々増えてきているように感じるのは私だけでしょうか?
しかし、同じ花粉症でも、同じ年代でも、同じ地域に住んでいても、症状の出方や、重症度は様々なんです。
これって不思議ですよね。
今回は花粉症になりやすい人、なりにくい人がいるのか?その決めては何なのかということについてお話しします。
目次
花粉症になる人、ならない人
花粉症はつらい症状がたくさん出ます。
鼻水、鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみ、どれをとってもスッキリせず、気分まで、イライラするなど辛いことだらけです。
同じ環境で育った家族の中でさえ、症状の現れ方には差が出ます。
花粉症になる人とならない人がいるのはどうしてなのでしょうか?
遺伝的な違い
親が花粉症やアレルギー体質だと、子供も遺伝しやすいです。
しかし、花粉症の親から生まれた子供が必ずしも花粉症になる訳ではなく、親が花粉症でない子供に比べれば、花粉症の確率が高くなるということです。
特に父親よりも、母親が花粉症の場合には、ほんの少し子供の花粉症の確率が高くなるようです。
両輪とも花粉症だと、もっと確率は上がります。
ご家族にアレルギー体質の人はいませんか?
環境の違い
田舎育ちで、木や植物の花粉を幼い頃から吸い続けてきたら、都会育ちの人よりも花粉症になりやすいのでしょうか?
これが意外なことに、植物の少なそうな都会に住んでいる人のほうが花粉症の症状が出やすいようです。
それは、空気中に自動車の排気ガスなどの汚染物質が混ざって、体にもよくない環境であることや、路面が土ではなく、アスファルトなどの舗装されたものであることが多いため、花粉が飛んだときに、土になかなか吸収されないからです。
雨などが降るまで、花粉は空中を舞い続けることが多く、それだけ花粉を吸いこむ機会が増えるのです。
樹木の花粉(スギやヒノキ)の花粉は、風が吹けば、何十キロ、時には、100キロ以上飛ばされることもあるので、都会であっても花粉にさらされることは多いという訳ですね。
花粉を浴びる量の違い
人は花粉を身体の中に入れることによってそれが身体に害を及ぼさないように「抗体」というものを作りだします。
この抗体が一定の量を超えると花粉症の症状が現れます。
ですので、花粉にさらされる機会が多ければ多いほど、花粉症になる確率が高くなります。
住んでいる土地の環境なども関係するということですね。
また、戦後に大量に植林されたスギやヒノキの影響を受けているのは、現在20歳から40歳位の人です。
高齢の方に「花粉症」が少ないのはそのためです。
アレルギーへの抵抗力
人間の体には細菌やウィルス体の成分と違うものが入ってくるとそれをやっつけようとする仕組みがあります。
そしてこの抗体がある一定の量に達したところで、次にその抗体が体の中に入ってくるとその抗原と結びついて違った反応を示すようになるこれが「抗原抗体反応」です。
「抗原抗体反応」が体にとって良いように働く場合を「免疫」悪いように働く場合を「アレルギー」といいます。
免疫力
免疫力が高い人は花粉症になりにくいようです。
基本的に、早寝早起き、食事もきちんと食べて、適度な運動もしている。
そんな規則正しい生活を送っていることが、免疫の力を高め、花粉症だけでなくその他の病気にも抵抗力を発揮しているのかもしれません。
そうすると、日ごろの生活習慣を見直して改善すれば花粉症の症状も軽くてすむということですね。
体温が高いか低いか
体温というのは、1度高いと免疫力が5倍も上がるといわれるほど凄いことです。
平常の体温が高い人は病気にもなりにくいし、花粉症にも悩まされることが少ないと言えます。
冷え性と低体温は基本的には違いますが、体を温める(それも身体の中から)生活を送るほうが健康にも花粉症にも良いということです。
冷たい飲物を控えて、温かい物を摂るようにしたり、お風呂はシャワーだけですませず湯船にしっかり浸かるなどの工夫も大切ですね。
疲れやストレスとの関係
身体が疲れていたり、生活の中でストレスを感じていたりすると、免疫力も弱まりますので、花粉などアレルギー系の症状が出やすくなります。
一日の疲れはその日の内にスッキリ解消させて心も身体もベストな状態に保つことが花粉症にならなくてすみます。
また、花粉症になってしまった場合でも、日頃の体調を整えておくことで、症状が軽くてすむということにつながりますね。
人それぞれだけど
症状の出方は、環境や本人の遺伝子なども含めると人それぞれです。
しかし、花粉症の症状を軽くしていく、なるべく出ないようにしていくということは努力で何とかなります。
花粉症は去年まで何ともなくても、いきなり発症したりすることもあります。
私も、2人目の子供を出産して、5年後くらいにいきなり花粉症になりました。
最初は風邪かと思ってかかった病院で、「花粉症ですね」と言われました。
その時の記憶ってあまりないんですが、何のアレルギーかを調べたのだと思います。
「イネ科の花粉アレルギーですね」
と言われました。
それからというもの、毎年夏から秋にかけて鼻水やくしゃみ、目のかゆみに悩まされるようになっています。
しかし、毎年症状の出方やひどさが違います。
これは、花粉の飛散状況が変わることもあるかとは思いますが、対策で変わってくるのではないかと思っています。
自分に出来る対策や、飛散状況を知ることで、完全には無理でも症状が気にならないくらいには変えることができます。
今年はまだひどい症状が出ていません。
これからもつきあっていく花粉症ですので、もっと花粉について知り、毎日の生活を少しでも快適に保っていきたいと思っています。
花粉は自然が残っている限り風であちこちに飛ばされるものです。
上手につきあっていきましょう。
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