花粉症と言えば、「スギ」「ヒノキ」などが有名です。
時期も春先2月から3月にかけてが花粉症の出やすい時期だと思われているのではないでしょうか。
すでにご存じの方も多いと思いますが、花粉症の原因となる植物は「スギ」や「ヒノキ」だけではありません。
また、原因となる草花や木が花粉をばらまく時期も違っているので、花粉症が出る時期も1年を通して様々です。
あなたは何月が一番つらいですか?
その月に原因となりやすい植物は一体何でしょうか?
今回は花粉症を引き起こす原因となる植物や木についてお話しします。
目次
花粉症の原因となる植物
花粉症の原因になる植物は結構たくさんあります。
私たちの身の回りにある木や草花から花粉が出て、それに対するアレルギー症状が出ているわけですが、その中には名前すら知らなかった道端の草も含まれているかもしれません。
種類と飛散時期について
花粉症の原因となる植物の種類は、なんと、60種類もあります。
スギとヒノキとイネとブタクサと・・・
うーん、もう思いつきません。
これで、4種類です。
これだけでも十分だと言うのに、その他にも50種類以上の植物だなんて、一体どれだけ多くの植物が花粉症を引き起こしているのやら。
この中のスギだけで、原因植物の全体の7割を占めているそうです。
私の場合はイネ科の花粉アレルギーがあります。
イネ科の花粉症は7~8月が多いのですが、このように、原因になる植物が違うことによって、発症する季節も違ってきます。
それでは、代表的な植物を見ていきましょう。
実際目にしたことがあるかもしれませんね。
スギやヒノキの花粉は春先に飛ぶというイメージが強いですが、花粉症を引き起こすのは樹木だけではありません。
代表的な植物の花粉が飛ぶ時期も知っておきたいものです。
樹木について
樹木の花粉の特徴は、地面から高い位置にあるため、風に吹かれて遠くまで飛んでいくということです。
そのせいで、その樹木が生えている地域から離れた場所でも花粉症の被害にあう人が出てきます。
スギ
有名ですね。
日本の花粉症の代表的な樹木とも言え、花粉症全体の7割にも及びます。
飛散時期
全国的に見て2月から3月がメインですが、東北と関東では4月にも飛散します。
また、スギは北海道や沖縄にはほとんど見られませんので、スギ花粉は北海道と沖縄ではみられません。
ヒノキ
ヒノキの花粉が飛ぶ時期はスギ花粉と少しかぶります。
スギ花粉の飛散時期が終わったのに、まだズルズルと花粉症の症状が出続ける場合は、もしかしたら、ヒノキの花粉症もあるかもしれませんね。
スギとヒノキの花粉の形は似ているので、片方の花粉症を持っている場合は、もう片方の花粉症もあることが多いです。
スギの花粉症にヒノキの花粉症が加わると症状が重くなることがあります。
飛散時期
3月から4月がメインです。
シラカンバ(シラカバ)
シラカバは北海道や北陸、東北地方に生息しています。長野の高原地にも生えていますので、涼しい地域の樹木でしょうね。
一般的な症状は普通の花粉症とほとんど同じですが、食物アレルギーを併発することもあります。
リンゴや桃などを食べた後に、口の中が痒くなったりします。
症状がひどい場合はアナフィラキシーショックというアレルギー症状を起こし、命の危険をおびやかすことにもなりかねません。
飛散時期
北海道で、5月から6月がピークです。
ケヤキ
ケヤキは10月中旬から11月半ばにかけて紅葉し、色鮮やかな並木道や街路樹として目にすることも多い樹木です。
側にスギやヒノキがないのに、ケヤキがある場合は、もしかしたら花粉症の原因はケヤキかもしれませんね。
飛散時期
温暖な地域で4月から5月に飛散します。
草花について
樹木と違って草や花などは背丈も低いですし、風が吹いても樹木ほどは花粉があまり遠くまでとばないです。
ですので、いつも通る道端に咲いている植物や家の周りに咲いている花などの花粉が花粉症を引き起こすことはよくあることです。
近くにある場合は花粉症の症状に悩まされることもある一方で、原因となる植物に近付かなければ症状は出ないことが多いともいえます。
イネ
イネなんて、日本に住んでいればどこにでも見かける植物ですね。
というよりもお米は日本人の主食でもありますから、これでお米にもアレルギーがあると大変なことになってしまいますが、さすがに花粉症があるからといって、お米が全部ダメということではありません。
ただ、イネ科の花粉症がある場合は、小麦でできた食品(パンやうどん、お菓子など)を食べることで症状が悪化する場合もあるので、どうしても気になる症状がある場合は専門医に相談したほうがいいかもしれません。
イネ科の花粉といっても、イネ科の植物は無数にあります。
スズメノテッポウ、カモガヤ、ホソムギなど道端や空き地によく生えているものが花粉症の原因のこともありますので、田んぼにあるイネが原因とは限りません。
飛散時期
5月から9月がメインです。
カモガヤ
こちらもイネ科の植物です。
空き地や道端、公園などでよく見かけることもあると思います。
私たちの身近にある植物ですので、他の植物よりも花粉に触れる機会が多いかもしれません。
室内にはあまり花粉は入ってこないかもしれませんが、外へ出る際にはやはりマスクなどの対策は必要になってくるでしょう。
飛散時期
5月から9月です。
ブタクサ
スギやヒノキの花粉症についで3番目に多いとされているブタクサの花粉症ですが、飛散時期が違うので、スギやヒノキだけでなくブタクサの花粉症もある場合は、何となく1年中花粉症という辛い思いをすることになってしまいます。
イネ科の花粉症と時期がかぶるので、この時期に花粉症のある場合は一度何のアレルギーかを検査してもらい、原因を特定しておいた方がいいと思います。
樹木と違い、飛散距離が短いため、その植物に近付かなければ症状に悩まされずにすむことが多いです。
飛散時期
8月から10月です。
ヨモギ
ブタクサと同じキク科の植物であるヨモギですが、子供の頃川沿いのあぜ道や空き地でよくもいできては母親に天ぷらしてもらった記憶があります。
生えている場所はイネ科の植物と同様、道端、空き地、公園など身近な場所ばかりです。
飛散時期
8月から10月、時には11月まで飛散します。
カナムグラ
全国で見られる一年草です。
つる植物で、茎に小さなとげがあり、電柱や木などに巻き付いている姿を見かけます。
堤防や道端、畑などでよく見かけます。
このアレルギーで気をつけたい症状の一つに食物アレルギーを起こしやすいという特徴があります。
果物を食べて口の中がかゆくなったり、口の周りが腫れることもあります。
飛散時期
8月から10月です。
その他(樹木、草花含む)
モモ、ヤマモモ、クルミ、リンゴ、ナシ、クリ、ウメ、サクランボ、ブドウ、オリーブ、イチゴ
なんだか、おいしそうな名前ばかり出てきますが、これらも花粉症を発症する原因になる植物の一つです。
花粉症は命に係わるような病気ではないのですが、毎日不快な症状に悩まされる原因になるので、精神的にもダメージを受けやすくなります。
自分が花粉症かもしれないという自覚があるようなら、一度検査を受けて何の花粉にアレルギー反応を起こしているのかを調べてみたほうがいいかもしれません。
私もアレルギーがあり、「イネ科」の花粉症だと言われました。
どの花粉症かわかったところで、症状がよくなるわけでもないと思われるかもしれませんが、特定することで、その時期の飛散情報を把握し、対策を立てることもできます。
原因が植物であれば、近寄らないことで症状を最低限度に抑えることもできます。
自分でできることは実行して、少しでも快適な生活を送っていきましょう。
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