春先になると、スギの花粉が、ヒノキの花粉が・・・
なんて憂うつになってしまいます。
そうです、花粉症です。
季節によってアレルギーのもとになる植物は変わってきますが、病気というほど深刻でもなく、かといって軽い気持ちでやり過ごせるわけでもない、そんなややこしくうっとうしい症状の数々が出てきます。
今回は花粉症の基本的な知識を含めて代表的な症状についてお話しします。
目次
花粉症とは?
木や植物の花粉によって起こるアレルギー性の病気のことです。
もともとアレルギー体質の人にしか発症しません。
どんな病気なの?
遺伝的にアレルギー体質の人がかかりやすい病気です。
少し前は成人病の一つとして「糖尿病」があげられ、国民でかかる人が多かったのですが、現在では、日本人の約10%が花粉に悩まされているというまさに国民病になりつつあります。
それに、この10%という数字はすでに花粉症の症状が出ている人だけであって、まだ症状がはっきり出ていない花粉症予備軍の人を含めると、物凄い数の花粉症の人がいることになりますね。
原因は?
植物(スギやヒノキなど)の花粉(異物)が身体の中に入ります。
人の身体は、それを身体の外に出そう、出そうとします。
その時に作られるのが抗体と呼ばれるものです。
しかし、生きていく中で、何年も何十年も花粉に触れ、その度に抗体がつくられますが、それがある一定レベルまで来ると、症状が出始める準備ができるのです。
花粉症にかかる年代は?
現在では、20代から40代のバリバリ働ける年代の人が花粉症になりやすいようです。
それには、花粉症のもとになるスギやヒノキの木が関係しているようです。
戦後、木の伐採ではげ山になってしまった自然環境をもとに戻そうとして、昭和20年代後半から全国一斉に植林が行われ、たくさんのスギやヒノキが植えられました。
そのスギやヒノキの花粉が花粉をまき散らし始めるのに25~30年ほどかかります。そのため、戦後子供だった人やその頃生まれた人がスギやヒノキの花粉を大量に吸い込んで成長してきたのです。
若いときに花粉に触れる機会が少なかった高齢の方には花粉症はあまり多くないと考えられます。
また乳幼児は、まだ花粉を身体に入れてから月日が経っていないため、症状が出ないと考えられます。
田舎より都会に多い理由とは?
スギの花粉は何十キロ、時には100キロ以上も解くへ飛ばされるほど広がる範囲が大きく、田舎でも都会でも花粉を浴びる頻度や確率は同じように思えます。
しかし、都会にはアスファルトで舗装された道路や高い建物などの影響で、飛散した花粉が土に吸収されるということが少ないです。
ですので、雨になるまで、何度も空中を舞い続ける結果となり、それだけ花粉を吸いこむ頻度が増えます。
それに交通量の多さによる自動車の排気ガス、建物で密閉された空間、ストレスを感じやすい環境などが原因で、アレルギー体質を作り出すから田舎よりも花粉症の発症率が高くなると言われています。
花粉症の代表的な症状とは?
花粉症の症状は様々です。
人によっては、たくさんの症状を抱えて苦しい毎日を過ごしていると思います。
その中でも代表的な4つの症状をお話しします。
ほとんどが、身体の中の花粉(異物)を外に出そうとするような症状です。
目のかゆみ
目のかゆみや涙目は、涙で花粉を身体の外に出そうとするのですね。
ほとんどの症状が風邪と似ている中、「目のかゆみ」は、風邪と見分けるポイントになりますね。
鼻水やくしゃみなどが出ていて、目のかゆみもあれば「花粉症」だと推測できます。
私の場合は、この症状はあまり出ませんが、たまにかゆみが出たときに目をこすると、もうやめられないくらいのかゆみが続きます。
挙句の果てに、こすり過ぎて目が真っ赤になり、しみるような痛さに変わります。
こすったりせず、目薬の点眼などを行えばいいのでしょうが、どうしてもこすりたくなって、後で後悔してしまいます。
鼻水
鼻水によって、体の中の花粉(異物)を身体の外に出そうとする症状です。
風邪症状の場合の鼻水は、最初こそサラサラした鼻水ですが、風邪が治る頃は少し粘液質に変わってきます。
対して、花粉症の鼻水は、最初から最後まで透明でサラサラした状態であることが多いです。
私はこの症状が2番目に多くでます。
とにかく、風邪のときのように、鼻をすすって、落ち着くというものではなく、ひどい時には、ずっと出っ放しという状態です。
マスクだけつけていると、だんだんマスクが濡れてきて、鼻水が出ているのがバレてしまいます。
よく、マスクの中で、見えないからと鼻にティッシュを詰めていたことがありましたが、それでもティッシュはすぐに濡れてしまいますし、どんなことで、マスク下の素顔を見られるかわかりません。
見られたらあまりにも恥ずかしいですよね。
ですので、あまりおすすめできません。
点鼻薬が効果あるときもあったのですが、私の場合は最初だけでした。
鼻づまり
この症状は、外の環境(花粉が身体に入ろうとする状態)から身を守るための症状です。
鼻の粘膜で異物の侵入を防ごうとするわけです。
風邪のときの鼻づまりに比べて症状がひどく、両方の鼻が一度につまることもあるため、鼻呼吸ができず辛い症状です。
くしゃみ
これは、わかりやすいですね。
身体の中の花粉(異物)を外に出そうとする代表的な症状です。
風邪のときのくしゃみは1~2回、多くてもせいぜい3~4回だと思いますが、花粉症のくしゃみはそれ以上続けて出る事が多いです。
7~8回なんて普通に出ますし、十数回、時には一日中出ることもあります。
風邪のくしゃみは、1週間程度で治まりますが、花粉症のくしゃみは花粉が飛んでいる間はずっと出続けます。
私の花粉症の重大症状NO.1は、このくしゃみです。
朝目覚めとともにくしゃみから始まります。
いきなり「くしゃん、くしゃん」と始まるものですから、それで家族も起こしてしまいます。
マスクをしてもあまり変わりません。
くしゃみが続くのは、咳が続くように、結構体力を使うものです。
後、1回くしゃみをするたびに、体が寒気を感じるような感覚があるので、
(あれ?風邪かな?)
と思ってしまうこともあります。
この症状で一番やっかいなのは、周囲に人がいる場合です。
マスクをしていて、くしゃみを連発していると、どうしても風邪に見られて、
(こっちに近寄らないで)
というオーラを周囲の人から感じます。
ちょっと悲しいです。
その他色々
花粉症の4大症状をお伝えしましたが、その他にも
- 頭痛
- 頭が重い
- のどが痒い
- のどがイガイガする
- 咳が出る
- 胃腸の調子が悪くなる
など様々な症状が出ます。
その他にも
- だるい
- 集中力がなくなる
- ぼーっとする
- 熱っぽい
- イライラする
- 夜眠れない
- 寒気がする
などなど様々な不調が押し寄せてきます。
花粉症の症状は、命に危険が及ぶようなものではありませんが、生活の質を落としてしまうようなやっかいなものです。
花粉症のことをよく知って、上手に付き合っていけたらいいなと思います。
花粉症のことをよく知ろう
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