あれ?生理こないな。
妊娠検査薬で調べてみると、陽性反応が出た。
妊娠を待ち望んでいた場合には天にも昇る気持ちになるでしょう。
検査薬で陽性反応が出たら次は産婦人科を受診することになります。
では、どのタイミングで専門機関を受診すればいいのでしょうか?
今回は、妊娠したかも?と思ってから、産婦人科を受診するタイミングについてお話しします。
目次
■妊娠検査薬で陽性
妊娠検査薬で調べる人が増えましたね。
さて陽性が出たとします。
いつ産婦人科を受診すればいいのでしょうか?
検査薬で陽性反応が出ても妊娠でないことも
市販でドラッグストアなどで売られている妊娠検査薬は近年、どんどん高性能になってきています。
妊娠すると、HCG(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)というホルモンが作られ始めます。
そして、妊娠4週頃から尿の中に出てくるようになるのです。
妊娠4週と言えば、生理が順調に来ている場合であれば、そろそろ生理が来るかな?と言った段階で、まだ生理が遅れていることを心配することもないくらいの早い時期です。
たいていの場合であれば、生理が1週間くらいとか遅れてから(もしかしたら・・・・。)と妊娠の可能性を考えます。
妊娠検査薬の使用説明書には予定の生理から1週間後以降ぐらいからの検査をすすめていると思います。
しかし、妊娠を待って、待って、待ち望んでいる場合には、生理予定日から1日、2日遅れただけでも、妊娠の可能性を考えてワクワクしてしまうと思うのです。
その場合、一刻も早く妊娠の可能性を確かめたくて、妊娠検査薬を買いに走るのではないでしょうか?
市販で売られている検査薬は年々、性能がよくなってきていて、わずかなHCGの量でも陽性反応を示してしまうことも多いのです。
また、やっかいなことに、妊娠していなくても、このHCGの反応がプラスに出ることがあるのです。
それが次の場合です。
- 不妊治療を受けていて、HCG注射(性腺刺激ホルモン剤)を使っていた場合
- 尿に糖・タンパク質・血が混ざっている場合
- 正常妊娠でない場合(子宮外妊娠や胞状奇胎など)
- 卵巣がん、絨毛がん、子宮頚がん、肺がんなどのHCG産生腫瘍(悪性腫瘍)の場合
- 閉経期の場合
- 流産(化学的流産)、もしくは中絶手術を受けた直後
検査薬で陽性反応が出ても時期が早過ぎることも
陽性反応が出るのは妊娠4週くらいからです。
とすれば、その後に生理が来て、
(あれ?妊娠反応が出たのにな?)
と不思議に思うことも・・・・。
これって、どういうことでしょう。
「化学的流産」
のせいかもしれません。
化学的流産というのは、受精はしたけど着床できず、その後、生理様の出血が起こることが多いです。
妊娠5週6日までのものをそう呼んで、妊娠6週以降は普通の流産にカウントされるようです。
ですので、産婦人科で過去に、
「化学的流産ですね」
と言われたことがある場合でも、それは流産の回数には加えません。
それに妊婦さんが流産のことで、責任感を感じる必要もありません。
ですので、早過ぎる検査は気持ちの浮き沈みを経験してしまうことにもなります。
きちんと、決められた時期に検査薬を使うことが一番ですね。
■産婦人科受診
では、具体的に妊娠したかも?と思ってからどのくらいで産婦人科を受診することがいいのでしょうか?
妊娠を確認するために産婦人科を受診する場合、妊娠6週から遅くても妊娠7週までくらいには最初の受診をすませておいたほうがいいでしょう。
(理由その1)
受診が早過ぎても医療機関で確認できるのが尿検査ぐらいになるので、せめてエコー検査で赤ちゃんが確認できるくらいの週数で受診というのが望ましいです。
しかし、万が一、子宮外妊娠などの可能性があった場合、妊娠週数が進んでしまうと、子宮以外の場所に着床して赤ちゃんが育ってしまいます。
子宮は赤ちゃんが育つのに合わせて大きくなってくれますが、他の場所に受精卵が着床したら、そういう訳にはいきません。
妊娠が継続できないだけでなく、強い腹痛に襲われることもあり、着床した場所が卵管という場所だったりすると、破裂の危険があり、命に関わることもあります。
これは、本当に少ない確率ではありますが、少しでもリスクはない方がいいですね。
また、目安として妊娠6週から7週と申し上げましたが、出血があったり、腹痛があったりした場合は、その症状を告げて、早めに産婦人科を受診することをおすすめします。
最後の生理と日頃の生理周期から判断
最後の生理が始まった一日目をもとに、日頃の生理周期から大まかな妊娠周期を予測して、産婦人科を受診するのがいいかと思います。
例えば、最後の生理が7月1日から始まったとします。
生理周期が28日の場合、7月28日には次の生理が来る予定になるのですが、妊娠している場合は、28日になっても生理がきません。
この場合、28日から2週間くらいを目安に産婦人科の予約を入れるといいと思います。(8月11日前後ですね)
多くの場合は、産婦人科のスタッフの方が、生理周期や最終生理を聞いて、受診をすすめてくれると思います。
しかし、その案内がない場合は、自分からきちんと尋ねましょう。
「妊娠の確認で受診したいのですが、どのくらいで伺えばよいでしょうか?」
そう聞けば大まかな日にちを勧めてくれると思います。
その前後で都合のよい日を受診するといいですね。
受診予約をした日よりも前に、腹痛があったり、出血があったり、何か気になることがあった場合は、連絡を入れ、早めに受診したほうがいい場合もあります。
基礎体温表をつけている場合
基礎体温表をきちんとつけている場合です。
毎日しっかり基礎体温をつけていて、高温期が3週間続いている場合は、妊娠の可能性が大です。
基礎体温をつけていることと、高温期が3週間続いていることを伝えて、産婦人科を受診しましょう。
市販の検査薬だけじゃない、妊娠に気づくカギは基礎体温の高温期にある。
妊娠はデリケートな問題
妊娠して喜びの生活が始まると同時に、ちょっとしたことにも不安が沸き起こってくるものです。
心配なことがあって、産婦人科を受診する際には、きちんと症状を伝えましょう。
場合によっては、様子をみてほしいと言われることもあります。
しかし、妊娠というデリケートな内容での受診です。
少しでも不安が取り除けなくて、受診したいというのに、
「その必要はありません。」
などと断るような医療機関はないと思います。
自分で判断できない心配事は専門機関を受診して解消してくださいね。
妊娠したら読んでほしい記事はこちらになります。
参考にして頂ければ嬉しいです。
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