寝る前には、お風呂に入って、疲れをいやしたい。
そうすれば、夜もぐっすり眠れるし・・・・
ちょっと待ってください。
お風呂の正しい入り方知ってますか?
入り方を間違えると、「ぐっすり眠れる」どころか、「なかなか寝付けない」と、辛い思いをすることにもなってしまいます。
今回は、寝る前のお風呂の正しい入り方についてお話しします。
目次
■「入浴」と「睡眠」
お風呂に入るとぐっすり眠れそうな気がしますよね。
どんな入浴の仕方が質のいい睡眠を作ってくれるのでしょうか?
お風呂に入る事は睡眠に影響する?
寝る前にお風呂に入る事は、「睡眠」に大きな影響を及ぼします。
なぜなら、お風呂に入る事によって、身体の温度が必然的に上がります。
お風呂から上がると、その後に体温は徐々に下がっていきます。
実は、その過程こそが、自然な眠りを誘うリズムを作り出しているのです。
深部体温を下げて自然な眠気を引き出そう
私たちの身体は、昼間は体温が高くなり、夜になると自然に低くなってきます。
ですので、寝る時間が近づくにつれて、「深部体温(身体の中心の温度のことです)」はますます低くなり、眠くなるのです。
この自然な体温の変化をより確実にサポートするのが、「入浴」というわけです。
お風呂に入ると身体が温まり、身体の中の末梢血管が拡がります。
お風呂から出ると、拡がった血管から熱が逃げていくために、体温が下がるのです。
お風呂に入らなくても体温は自然に下がります。
しかし、お風呂に入って身体を一度温めることによって、その後の体温を下げる波が大きくなり強い「眠気」となってくれるのです。
強い眠気は、すんなりと睡眠へ導いてくれ、寝つきがスムーズにいきます。
正しいお風呂の入り方
では、ぐっすり眠れるようなお風呂の入り方とはどういうものでしょうか?
「深部体温を上げてその後下げる」
という点から考えると、身体をある程度温めてあげるためには、お湯の温度は40度前後が適しています。
36〜37度の湯温だと、体温とさほど変わりませんので、身体の温まり方が少なくなります。
シャワーだとなおさら身体を温めるのには適していません。
ですので、40度くらいの湯船にしっかり浸かって身体を温めてあげましょう。
湯船に浸かる時間は身体を温めるために、10分以上はほしいところです。
しかし、1時間も浸かるのはおすすめしません。
なぜなら、長く浸かり過ぎると、お風呂のお湯の温度も冷めてしまいますので、身体を温めることにはならないからです。
また、寝る前に明るすぎる光は、睡眠の障害になってしまいます。
その性質を考えると、お風呂の照明も少し薄暗い方がいいかもしれません。
薄暗い照明の中で、40度くらいの湯船にゆったりと浸かること
が、質のいい睡眠を得るための正しいお風呂の入り方ですね。
さらに、気持ちもリラックスできるように、お風呂の中で、静かな音楽をかけることも効果的かもしれません。
ここに注意!寝付けなくなる入浴のしかた
お風呂では身体を温めるために、湯船に浸かることをおすすめしました。
では、少し熱めの42度くらいの湯温ならどうなのでしょうか?
確かに身体を温めてくれるかもしれませんが、熱すぎると、今度は交感神経が活発に働いて、「興奮状態」を作り出してしまうので、寝付けなくなってしまうのです。
また、お風呂に入る時間帯も考えた方がいいですね。
寝る直前だと、身体の温度が下がらないまま、お布団に入ってしまいますので、お布団のせいで、いつまでも身体の熱が発散されず、こもってしまいます。
体温が下がることで「眠気」がくるのに、これでは逆効果です。
ということで、寝る前2時間ぐらい、遅くても1時間前までには入浴を済ませた方がいいでしょう。
まずは、試してみてください
お風呂に入るのは、睡眠の3時間前がいいとか、30分前でもいいなど、様々な情報があり、迷ってしまうかもしれません。
一番大切なことは、入浴して、湯船に浸かる習慣をつけることです。
まずは、湯船に浸かる入浴方法を継続できる時間帯を臨機応変に作り出しましょう。
「今日は、もう遅くなったし、30分後には寝たいから、シャワーにしよう」
「お風呂で20分とるのも無理。明日の朝に入ろう」
など、生活の変化に応じて、入浴の形もバラバラになりがちだと思います。
疲れているからお風呂は明日にしようと思う気持ちもわかります。
でも、ちょっと頑張って湯船に浸かってみてください。
(お風呂に入ってよかった)
と思えるほど、翌朝スッキリとした目覚めが実感できるかもしれませんよ。
疲れもとれて、朝の時間も増えますね。
今夜から、お湯の温度や、入る時間帯などを意識しながらお風呂に入ってみてください。
すんなりと寝つきよく、眠りに入っていけることを実感できると思います。
一度、
(これは、睡眠にいい)
(ぐっすり眠れた)
などと思えたら、お風呂に入って湯船に浸かることも、楽しみの一つになりますし、自然に習慣化できるようになるのではないでしょうか?
夜勤でなかなか寝付けない人にとっても入浴方法にはちょっとした注意が必要です。
今までスムーズに眠れなかったのに、お風呂に入るポイントを知ると簡単に寝付けるようになるかもしれませんね。
こちらの記事も参考にしてくださいね。
生活リズムと睡眠、「夜勤」のときの対処法。夜に働くあなたのために
今夜からの眠りがいいものに変わりますように。
この記事が少しでもお役に立てると嬉しいです。
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