「睡眠」といえば、夜、暗い所、暗くして寝る、と言った言葉が思い浮かびます。
そんな「睡眠」と関わりの深いのが、「日光」すなわち太陽の光なんです。
私たちの身体は、体内時計でもわかるように、一日24時間に合わせて機能的に働いてくれています。
その体内時計のリズムを作ってくれるのが、「日光」です。
日光をうまく生活に取り入れることで、夜の「睡眠」も効率よく、質のいい状態で得られるのです。
今回は日光が睡眠にどれだけ大切なのかお話しします。
■体内時計と睡眠
体内時計ってよく聞きますよね。
体内時計が働くから、自然に眠気が来たり、ある時間になるとお腹が空いたり・・・
体内時計は睡眠にも大きな影響を及ぼしています。
また睡眠が体内時計にも影響を与えています。
「日光」がもたらすもの
毎朝太陽の光を浴びると、交感神経が刺激されます。
それによって、人の体内時計のズレを解消してくれます。
交感神経がきちんと働いてくれることによって、副交感神経との切り替わりもスムーズにいってくれます。
今度は夕方から夜にかけて副交感神経が優位になって働いてくれます。
そのおかげで、身体がリラックスできて、自然と眠くなるのです。
毎日の太陽パワーは、人のもともと持っている体内時計の働きをきちんと動かしてくれる大切な原動力になります。
睡眠以外のことにも凄いパワーを持つ太陽の光
太陽のまぶしい光を浴びると、元気やパワーが出てきて何でもやる気になったりしませんか?
逆に、暗い部屋に閉じこもってカーテンを閉め切った生活をしていると気分が落ち込んだり、小さな悩みでクヨクヨしたり、ネガティブな気持ちになったりしませんか?
太陽の光は、幸せホルモンである、「セロトニン」の分泌を促してくれます。
このセロトニンは、感情における情報をコントロールして、心のバランスを整えてくれるのです。
また、朝の光には、眠気を断ち切ってくれる効果もあります。
心も身体も健康であり続けるには、太陽の光を浴びることがとても大切だということですね。
また、太陽光の紫外線は、お肌にシミやくすみを作り出す悪者のように言われていますが、この紫外線を適度に浴びることも、美肌効果があるそうで、驚きです。
紫外線予防のためのクリームなど、何もつけていない肌は、新陳代謝が活発に行われます。
肌も再生を繰り返しているのですから、新陳代謝を考えると、何もつけていない素肌で太陽を浴びることも必要というわけです。
あまり紫外線の強くないときに、太陽の光を浴びておくことで、免疫がつき、シミやくすみを作りにくくするようです。
健康面では、太陽の光を浴びることで、心臓や血管系の健康を促してくれます。
代表的なもので言うと、「血圧を下げてくれる」という効果があります。
精神面では、「うつ病」の治療や予防に効果的です。
それなら毎日何時間も太陽の光を浴びないとダメなのかと言いますと、そうでもありません。
一日15分、週に3日程度でも十分な効果が得られるようです。
睡眠へのメリットは?
朝、太陽の光を浴びて睡眠を促す「メラトニン」というホルモンの分泌をストップさせます。
そして代わりに脳の覚醒を促す「セロトニン」の分泌が多くなってきます。
この切り替えが体内時計のズレをきっちり修正してくれることになります。
睡眠ホルモンの「メラトニン」は、日中にはほとんど分泌されません。
しかし、朝太陽の光を感知してから、14~16時間ほどで、再び分泌が始まります。
夕方から夜にかけて暗くなってくると分泌の量が増えてくるしくみになっていて、夜にうまく眠気を催すようなリズムになっているのです。
ですので、自然に眠くなりますし、寝つきもよくなり、すんなり睡眠に入れるという流れになります。
また、太陽の光を浴びることで増える「セロトニン」には、気持ちを穏やかにさせる作用があり、心の健康を保ってくれるのです。
生活への取り入れ方
朝起きたら、まずカーテンを開ける習慣をつけましょう。
かすかな光よりもまぶしすぎるくらいの強い光のほうが、目が覚めます。
太陽の出る前に起きる早起きの習慣がある場合は、外が明るくなる頃に、一度外に出て、太陽の光と、外の空気を浴びるといいですね。
朝の光や空気を浴びると、さわやかな気分になれますし、頭がスッキリして心も身体もリフレッシュできると思います。
やる気が出てきたり、集中力も高まっていくなど一日の活力を身体の中に充電できますよ。
毎朝起きて、カーテンを開けて、太陽の光を身体中に浴びる。
これだけで、「目覚め」もスッキリ、「睡眠」もぐっすりで、こんなにいいことはないですよね。
太陽の光を浴びることが、良質な睡眠だけでなく、お肌の活性化につながり、健康な心と身体さえも手に入れられることになるなんて、凄いパワーですね。
お薬に頼る前に、太陽の光を浴びる生活を続けてみませんか?
病院に行くほどではないにしろ、気になる症状が何かしらあるとしたら、「太陽の光」を浴びることで、もしかしたら消えてしまうかもしれませんね。
朝のスッキリ感と爽快感、夜のぐっすり眠れた充実感を早速手に入れて、明るい生活を手にいれましょう。
ただ、お日様のパワーや日光の光が睡眠の妨げになるという例外があります。
それが夜勤の仕事を持つ人の生活です。
夜勤での眠りの悩みというものは深刻です。
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