お布団に入ったら朝までぐっすり眠っていたい。
朝はスッキリ目覚めたい。
そう思いますよね。
しかし、夜中に目が覚めることってありませんか?
物音だとか、家族の動く気配だとか、トイレだとか、
何かしらで起きてしまうことがあると思います。
それが、一度くらいで、またすぐに眠れる場合は気にならないかもしれませんが、何度も何度も目が覚めたり、一度目覚めてしまうとその後なかなか眠れないとつらいですよね。
あげくのはてに、明け方ようやく眠気がきて、起床時間には、ひどい眠気でスッキリ起きられないといったことになってしまいます。
今回は夜中に何度も目が覚める「中途覚醒」の症状や、その対処法についてお話しします。
目次
■中途覚醒について知ろう
中途覚醒とはどのような状態のことを言うのかご存じでしょうか?
「中途覚醒」ってどんな状態のこと?
夜中に何度も目が覚めてしまうことを言います。
その後眠れない状態が多いです。
人の眠りは深ければ深いほど、簡単には目覚めません。
ですので、「中途覚醒」という症状は、浅い眠りの人に起こりやすいと言えます。
この「中途覚醒」は、不眠の悩みの代表的なものの一つです。
最初の寝つきは時間もかからずにスムーズなことが多いため、深刻に考える人が少ないかもしれません。
「中途覚醒」する原因は?
寝室の暗さや湿度、温度などの環境によることが原因の場合もあります。
寝る前に水分をたくさん摂り過ぎて、トイレに行きたくなるなど、自分自身で原因を作っていることもあります。
アルコールをとって眠ると、寝つきはよくなりますが、睡眠は浅くなりますので、「中途覚醒」を起こしやすくなります。
(睡眠とアルコールの関係についてはこちらの記事を参考にしてくださいね。)
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知っておきたいアルコールと睡眠の関係、快適な眠りをうながすお酒の飲み方と注意点
食事の場合も同様です。
寝る直前に食べると、胃が消化活動をするために働きますので、睡眠が浅くなってしまいます。
睡眠時無呼吸症候群によっても、「中途覚醒」が起こりやすくなります。
どうしても遅い時間に食事をとらなくてはならない場合は、消化の良いものをとるように心がけましょう。
他にはどんな原因があるでしょうか?
女性特有の原因として、「生理」があげられます。
これは、生理中にホルモンバランスが崩れて、女性ホルモンである「プロゲステロン」が増えるせいです。
このことによって交感神経が活発になり、脳は覚醒しやすくなるので、「中途覚醒」を引き起こしやすくなってしまうのです。
もう一つ、これは誰にでもあることですが、男女を問わず、加齢による原因があげられます。
睡眠の深さは、年齢を重ねるとともに浅くなっていくと言われます。
これは睡眠に必要とされる「メラトニン」の分泌量が減っていくので、睡眠の質が下がるために、「中途覚醒」になりやすいというわけです。
ストレスを溜め込む人も「中途覚醒」しやすいです。
いかにリラックスして眠れるかがカギになりそうですね。
「中途覚醒」が身体に及ぼす影響
では、中途覚醒が身体や生活に及ぼす影響にはどんなことがあげられるでしょうか?
何度も目が覚める
その後なかなか寝付けない
十分な睡眠がとれなくなり、身体がしっかり休まらないことになります。
脳や身体の疲れが取れないと、まず、日中の眠気に悩まされることになります。
一日一日の疲れがその日のうちに解消されないので、どんどん疲れやすくなったり、ストレスがたまりやすくなります。
また、自分で不眠の原因になっているということを自覚しているがために、眠りについて、悩みを持つようになり、それ自体がストレスになってしまいます。
これでは、ますます悪循環にはまってしまいますね。
「中途覚醒」の対処法
では、「中途覚醒」の悩みへの対処法はどういうものがあるのでしょうか?
●寝る前のアルコールを控える
寝付くためには効果があるかもしれませんが、眠りが浅くなり、夜中に目が覚めてしまいます。
一度、目が冴えてしまうと、なかなか寝付けなくなりますし、利尿作用のせいで何度もトイレに行きたくなってしまいます。
●ストレスを溜め込まない
ストレスがあると心も身体も緊張状態にあり、自律神経の乱れにもつながります。
上手にストレスを解消して、リラックスできるようにしましょう。
●なるべく規則正しい睡眠時間をとるようにする
毎日寝る時間がバラバラだったり、起きる時間もバラバラだと、睡眠ホルモンの分泌にも影響を及ぼします。
睡眠のリズムを時間という観点から整えてみましょう。
就寝時間と起床時間が毎日同じくらいになるように心がけましょう。
生活の中で夜勤などの変則的な仕事を持っている場合は特に生活のリズムがくずれてしまうことが多くなります。
そんな場合はどうすればいいのでしょうか?
こちらの記事でも夜勤などの生活リズムが崩れる場合の対処法を書いています。
参考にしてくださいね。
●昼寝の長さを考える
中途覚醒で夜にぐっすり眠れていないと、昼間に強い眠気に襲われます。
そこで長い時間昼寝をしてしまうと、夜に眠くならず、就寝時間が遅くなって睡眠のリズムがくずれてしまうのです。
「仮眠」は疲労回復や、睡眠不足の調整にとても効果があることですが、夕方や夜ではなく、昼間に短時間で済ませることも大切です。
●お薬を使う
「中途覚醒」は、自分で治せることが一番ですが、どうしてもつらい場合は、医療機関で睡眠薬を処方してもらいましょう。
自分に合ったお薬を使うためには、きちんとした診察を受けてくださいね。
●寝室の環境を整える
「中途覚醒」は、眠りが浅い状態ですので、ちょっとの物音や光の刺激でも目を覚ましやすくなっています。
寝室のカーテンや照明、家具の配置など見直せるものがないか考えてみることも必要かもしれません。
いくつか対処方法をあげてみました。
自分でできることがほとんどです。
「中途覚醒」で悩んでいるとしたら、早速生活の中で取り組んでみてほしいと思います。
深い眠りで、朝までぐっすり眠って、スッキリ目覚める生活をぜひ、手に入れてほしいとおもいます。
この他の「睡眠」に関する記事もありますので、よかったら参考にしてくださいね。
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