乳がんと診断を受けてから、私の生活は少しずつ変わっていきました。

やはり、「乳がん」って、大きな病気なんですよね。

自分では気づかなかったけど、書き出してみると色んな変化がありました。

身体的なこと、精神的なことなどありますが、今回は日常生活の中での変化を書こうと思います。

 

 

 

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■身体的なこと

乳がん患者として生活していく中での私の身体の面での変化です。

(疲れやすくなった)

これは病気のせいというよりは、乳がんの治療に伴い、手術したり抗がん剤の治療による副作用が原因だと思います。

それまでよりも横になることが増え、仕事を休むことがあって日常の運動量が減ったせいもあるかもしれません。

一時期、抗がん剤の副作用である「吐き気」のせいで食事がまともに摂れず、体重が落ちたことも原因の一つかもしれません。

ちなみに当時160㎝で52㎏だった体重が47㎏まで落ちて見た目も病人でした。

今では最初の体重より増えてしまい、

(体重だけはもう一度あの頃に戻りたい)

などと少しだけ思ったりもします。

歩いていてすぐ息切れする、家事をやっててもすぐ腰かけてしまう、など体力が落ちていることを実感せずにはおれません。

(腕をかばってしまう)

これは乳がんのリンパ節転移のために、脇のリンパをとったことが大きな原因です。

乳がんの手術のすぐ後は、胸よりも脇の傷が痛みました。

傷口からドレーンという管が抜かれてからは、腕を上に上げるという動作ができなくて、入院中はこのリハビリもやりました。

すぐに元通りに上がるようになると思ったら大間違いで、退院してからもしばらくは腕が上がらず、石膏で固められたような感覚でした。(実際に固められた経験はないのですが)

乳がんの手術で脇のリンパ節をとった後に言われたことがあります。

それは

「右腕は、疲れたり傷を負ってばい菌が入ったりすると、むくみが起きて大変なことになるかもしれないから、あまり酷使しないように」

ということです。

この言葉が頭に残っていてついつい右腕だけをかばってしまう生活になりました。

まず重いものは右手で持たないようにしました。ぶつけたり傷を作ったりしないように慎重になりました。

そのせいもあって、主人や娘が買い物のときなど荷物を率先して持ってくれるようになり、私は手ぶらということもままありました。

後で思ったことがあります。

それは時々買い物先で見かける光景で、妊婦さんでもないのにご主人さんらしき人に全て荷物を持たせている女性を見かけたときのことです。

以前であればその光景を見てまず私が思うのは、

(ここは奥さんが強いご家庭なのだわ)とか

(この奥さん、何もしないで、わがままなのかな?)ということです。

しかし自分が乳がんになってから一つ考えが追加されました。

(もしかしたら、あの奥さんは乳がんかも。それでなくても体調が悪い方なのかも)ということ。

この考えを主人に話し

「私もひどい奥さんだと思われてるかもね」

と笑いながらつぶやくと、主人は

「人がどう思おうといいじゃないか。誰にも迷惑かけている訳ではないのだから。家族がわかってればいいだろう。」

と言ってくれました。

気持ちが楽になりました。

と同時に人を自分の勝手な考えだけで判断するのはやめようとも思いました。

 

 

 

(何もしなくなった)

これは私だけのことですが、家族がかばってくれたり家事を代わってやってくれることが多くなり、しばらくは病人扱いでした。(抗がん剤の治療中なので、病人なんですが)

そのせいで甘えていたかもしれません。

乳がんの手術が済んで退院した人の中にはすぐに家事や仕事を普段通りこなしていく人もいるかもしれません。

私は過保護にされていたのでしょうか?

でも、見た目が乳がんにかかる前と何もかわらず、抗がん剤の副作用も軽い方だとしたら、もしかしたら家族としては元通りの家事や生活ができるのかもしれないと思ってしまうかもしれません。

そして知らず知らずのうちに今まで通りにできることを望んでしまうかもしれません。

患者の側からしたらそれは結構辛いことだと思うのです。

私は思いやってくれた家族に感謝しています。

もし、家族が逆の立場であったなら同じように気遣ってあげられるようになりたいと思います。

ここで言う何もしなくなったという事は、何もしなくてもよかった、家族が手伝ってくれた、という感じです。

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■精神的なこと

精神的な変化は特に大きかったです。

自分がこんなに変わるなんて最初の頃は思ってもみませんでした。

(消極的になった)

気持ちの変化についてです。

まず家族以外の人と接するのが億劫になりました。

乳がんという病気になったことで「うつ」とまではいきませんが、性格が暗くなったかもしれません。

病気になる前は人と話すことが大好きでした。

あちこち出かけることも好きでした。

色んなことにもチャレンジしたり、一般的にみればたぶん明るいと分類される人物像だったと思います。

病気になると気持ちは大きく変化します。

ましてや「癌」といわれたならばなおさらです。

すぐにということはありませんが、身近に「死」を意識してしまうようにもなります。

ついつい人と比べて(どうして私が?)と悩んだりもしました。

もう一つ脱毛が大きく関係していると思います。

最近のウイッグはとてもよくできており、ウィッグだよと言われなければ気づかないような精工なものもあります。

それでも、ウイッグをつけているというだけで人前にはでたくありませんし、外出もかなりためらわれてしまいます。

(涙もろくなった)

もっとざっくり言いますと(情緒不安定になった)という感じです。

家族の悪気のない言葉を、冗談ととれずにすぐ怒ったり泣いたり、感情のコントロールが利かずに、自分でどんどん感情が盛り上がって膨れ上がり、家族に八つ当たりしたり、激しく泣き出すこともありました。

現在の私が思えば、きっとあの時は治療のつらさと先の見えない不安でいつも心に何かを抱え込んで生活していたんだなと振り返ることができます。

乳がんという病気のせいだとしても、振り回される家族は大変だっただろうな?と思います。

■今現在思うこと

乳がんの告知から4年たち現在は臓器への転移もまだありません。

胸骨傍のリンパ節の転移を残したままとはいえ、体調も何事もなく生活できております。

気持ちもかなり以前の能天気でお気楽な私に戻っております。

それには家族の力が大きかったことはいうまでもありません。

あんなに苦しかった治療も心の闇も乗り越えられるんだなと、人間の逞しさを実感しています。

それと私の場合ですが、乳がん(病気)になったのが家族の誰かでなく、私でよかったと思います。

もし今あなたが苦しみの真っただ中にいるのならば、夜明けはいつかきます。

それを信じてくださいね。

薬の副作用や気持ちの辛さばかりを書くと、乳がんそのものが敵のように思えてくるかもしれません。

しかしそういうことを書きたいのではなく、今なら言えるという事を正直に書いているだけです。

今が不幸ではないこともお伝えしたいと思います。

むしろ病気になって時間がたって、私は幸せを感じることができてきたように思います。

またそれは後ほど。

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