自然紫の

今回は精神的な内容になります。

乳がん患者にとって「乳がん」と診断された時からいくつもの不安を抱えての生活が始まります。

私は医療従事者にも関わらず、「乳がん」という知識は乳房に発生するがんという程度しかなく、無知なまま乳がん患者になりました。

乳がんと告知されて自分が病気と向き合うようになって初めて、乳がんの知識を増やすようになりました。

他の病気もそうだと思いますが、「乳がん」においては患者が主体で治療を進めていくことも大切だと痛感しました。

自分の身体です。

治療に対して受け身でばかりではよくないなと思います。

もちろんドクターの言う事は素直に聞いたうえで、自分なりに疑問がわいたり、考えがある場合は積極的に出していってもよいと思いました。

かといって、訳のわからない民間療法や宗教的なものにのめり込むのもどうかと思います。

決して病院のまわし者ではありませんが、標準治療と呼ばれるものは、それなりにデーターがあって、実績があって、歴史があってこその標準治療なんだと思います。

頭ごなしに否定するのではなく疑問や不安を取り除いたうえで治療を受けることができれば、患者さんにとっても大きなストレスが小さくなるのではないでしょうか?

 

 

 

スポンサーリンク

■気持ちの変化について

私の気持ちの変化についてお話しします。

抗がん剤治療の前と後

今は私の中で、標準治療は大切だったと思えます。

しかし抗がん剤治療の真っただ中のときには正直な気持ちを言いますと、この抗がん剤のせいで逆に健康とはかけ離れた生活になってしまうのではないかと大きな不安を感じたことも事実です。

抗がん剤は病気の人にしてみれば薬でも、健康な人には毒だと言えるくらい強いお薬です。

抗がん剤はがん細胞を攻撃するのと同時に正常で健康な細胞も同じように攻撃してしまいます。

そのせいで、吐き気や脱毛、白血球の減少、手足のしびれなど、抗がん剤によって違いはありますが副作用が出るのです。

抗がん剤治療を受ける前と抗がん剤治療を受けている最中のどちらが健康なのか?

と考えるくらいに、副作用のダメージは大きいです。

がん細胞が小さくなったり、消滅したようにみえたり、検査の数値が改善したり、ということを考えれば、病気の改善という点ではあきらかに抗がん剤治療の後の方が健康に近づいているでしょう。

しかし、患者さん本人が受けるダメージや身体的、精神的な身近に感じる症状としては抗がん剤治療の前のほうが絶対に元気だと思います。

このギャップのせいで、私は抗がん剤治療中に疑問や大きな不安が湧き上がりました。

スポンサーリンク

抗がん剤治療が私にもたらしたもの

最初に受けたAC療法の抗がん剤では吐き気はひどいし脱毛はあるしで、治療中の私はすっかり病人です。

がんの末期の方の痛みや苦しみは私ごときが図り知ることはできません。

それでもテレビなどでドラマ化された話の中ではがんの患者さんが苦しむシーンを見ていると、がんと闘ってというよりも、抗がん剤の副作用と闘って苦しんでいるイメージが強いです。

それは、自分が「抗がん剤治療」を体験した今だからこそ言えることです。

身体が抗がん剤の副作用に打ちのめされている間、私は気持ちがどんどん重病人になっていった気がします。

 

 

 

抗がん剤AC療法時の私

脱毛はもちろんですが、副作用の吐き気は私にとっては治療の中で最大の苦しみでした。

すべての治療の中でも一番つらいものでした。

手術の痛みや女性として髪が抜けてしまうことよりも私にとってはダメージが大きかったです。

断っておきますが、治療の副作用やストレスなどにおいては乳がん患者さんお一人お一人によって違ってきますので、今回の感想は私の場合だけです。

点滴という方法で抗がん剤を身体の中に入れていくのですが、お薬によって、何週間に1回で、何サイクル行うかということが決まってきます。

回数においては少し幅があるみたいで、患者さんの体調や副作用の現れ方でも若干変わってきますし、減薬といって、通常の量から減らした量のお薬で点滴したり、4クール行う人、6クール行う人様々のようです。

しかし、AC療法においては心臓にかなりの負担がかかるようで、最大で何クールと決まっているみたいです。

また、再発転移の患者さんに使う他の抗がん剤は何クールという回数はその患者さん次第となります。

AC療法中の私の場合、胸のムカムカ状態が続きました。

寝ても覚めてもムカムカします。子供を妊娠したときのつわりを酷くした感じです。

これをやれば治まる、こうすれば軽減するというものもなくいつ終わるともしれない副作用は精神的につらいです。

この治療が最初でよかったと思います。

まだ、治療に向かう気持ちが前向きであったことと、心が折れそうになる頃、副作用がゆるやかになり食事が摂れるようになったからです。

座椅子をななめに傾けて、起きると寝るの中間ぐらいの体勢でいるのが私的には楽でした。

気を紛らわしたいと思いましたが、何もやる気が起きません。

ただぼんやりテレビを見ていた気がします。

1クール目はいつ終わるか分からない吐き気の辛さとの闘いでした。

2クール目からは少し希望がもてました。

何日間がまんすれば吐き気が治まると大体予測がついたからです。

そうはいっても副作用の出方は、毎回きっちり同じというわけではありません。

人によっても副作用の現れ方は異なりますが、同じ患者さんでも同じお薬でも毎回の副作用の症状は異なってくるということですね。

不安が消えたのはいつ?

AC療法が4クール済んで、吐き気の副作用から解放されたときです。

「これでこの苦しみは終わったんだ」

と心からホッとしました。

ご飯がおいしく食べられるってなんていいんだろうとしみじみ思ったのものです。

終わりのないトンネルの暗闇の中を歩いていたような毎日だったのが、やっとトンネルから出られてお日様の光を浴びることができたような気分でした。

この抗がん剤に関しては、投与される量や回数が決められており、ここさえ頑張れば大丈夫と自分に言い聞かせて過ごすことができました。

2か月弱の闘いの中で、不安との闘いの連続でした。

生まれて初めて身も心も「病人」になりました。

今なら言えますが、貴重な体験です。

この、AC療法の副作用についても、詳しく書いています。

乳がんの他の記事についてはこちらを参考にしてくださいね。

あなたにも知ってほしい!乳がん「トリプルネガティブ」の私が体験した治療や検査

不安や聞きたい事など何でもかまいません。コメント・メッセージください。

スポンサーリンク