抗がん剤って、本当に色々な副作用があるんですね。
脱毛や吐き気は誰でもが知っていそうな副作用ですが、その他にもたくさん副作用があって、人によって現れたり、現れなかったり。
症状も重い人から軽い人までいます。
私にも色々出てきましたよ。覚えている範囲で書きますね。
■抗がん剤!AC療法(副作用)
抗がん剤AC療法の副作用はまだまだ続きます。
口内炎
口内炎は、薬の作用が原因であったり、身体の抵抗力が低下することによって細菌の感染で起こります。
私は、抗がん剤のAC療法をスタートしたばかりのときには、まだ口内炎の自覚症状はありませんでした。
これは口内炎かも?
と気になりだしたのは、このAC療法も終盤になってきてからです。
その後、別の抗がん剤治療に入ってから口内炎はますますひどくなり、次の症状が現れました。
●口の中が痛い
●口の中が腫れる
●食べ物や飲み物の熱さと冷たさがしみる
●食べ物や飲み物を飲み込むときに痛い
食べ物をおそるおそる口の中に入れて、気をつけながら噛んで、痛みに耐えながら飲み込む。
食事が辛く苦痛になりました。
ひどい時は食事中に限らず、口を動かすだけで痛くて、日常生活への支障を痛感しました。
口に入れる物が、熱すぎたり冷たすぎたりしてもダメです。
ぬるめの温度の物で、液体状のものを流し込む食事が増えました。
スープが主です。
それ以外で大量に買い込んだのがゼリーです。
スポーツ選手などが即効のエネルギー補給で使うチューブタイプの物です。
白血球が減少しているためもあるかと思いますが、なかなか抵抗力が回復しないので、結果として、口内炎もなかなかよくなりません。
悪循環ですよね。
口内炎の体験はこちらにも書いています。
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皮膚や爪への影響
私の場合は皮膚の影響はあったのかどうか今となってはわかりません。
なにしろ自覚がなかったので。
思い当たるのは肌が乾燥してカサカサしていたり、顔の肌の色がくすんで黒っぽかったことでしょうか。
これは抗がん剤AC療法の副作用だったのかもしれません。
自分では年齢によるものだと思い込んでいました。
抗がん剤というものは、一体いくつの副作用があるのやら?
日常の不調がすべて抗がん剤の副作用に思えてきます。
皮膚への影響ははっきりしなかったものの、爪への影響はしっかり現れました。
手の指の爪がピンクから、グレーに近い黒に変化しました。
看護師の仕事がら、患者さんの採血をするのですが、その時私の手の爪は患者さんからもよく見える訳です。
私の爪に患者さんの視線が一瞬止まる場面が何度もありました。
私には恥ずかしいとの思いはありませんでしたので、もし患者さんに「これ、どうしたんですか?」と聞かれたら、「体調が少し悪くて」と答えようと思っていました。
結局どなたも尋ねてきませんでした。
爪は痛い訳ではないのです。
ただ色が黒くなっただけなのです。
抗がん剤の治療がすんでしばらくすると、徐々に元の色に戻りました。
卵巣への影響
卵巣への影響とは何でしょうか?
女性であれば、生理に関するものでしょう?
生理不順になったり、生理が完全に止まる副作用のようです。
私の場合は抗がん剤治療を始めるまでは、毎月同じ周期で規則正しく生理がきていました。
それがピタリと止まってしまったのです。
周期が不順になるという状態を通り越して完全に止まってしまいました。
ドクターの話によれば、乳がんになられた時の患者さんの年齢も少しは関係するかもしれないが、そのまま閉経を迎えてしまうこともあると言われました。
私は乳がんと診断されたのが40代前半でしたので、
「きっと抗がん剤の治療が済めば、生理は再開すると思うよ」
とドクターはおっしゃったのですが、生理が止まって、3年半経ち、もう来ないかもしれないなとあきらめかけていたらやっと生理が再開しました。
その間に、更年期障害の症状もたくさん経験しました。
これは、抗がん剤治療が2種類済んだ後から出てきました。更年期障害の症状のつらさはこちらの記事をどうぞ
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注射部位における皮膚障害
抗がん剤のAC療法に限らず、他の抗がん剤でも起こる副作用だと思います。
点滴で行う抗がん剤治療は、注射の針を腕などの血管に刺す訳です。
針を刺す部位の痛みはただの採血でも起こりうると思います。
しかし、抗がん剤の場合に採血の時とあきらかに違う点がありました。
抗がん剤を注入してもらった血管が痛いのです。
針を刺した場所だけでなく、血管一本分全部痛いという感じです。
点滴中に熱をもったように、ピリピリと痛くなって途中で血管の通っている場所を温めてもらったこともありました。
抗がん剤自体、とても強い作用を及ぼす薬です。
それが身体の中に入る訳ですからナースさんたちの気づかいも半端ではなかったです。
針がうまく血管に入るのを確認できない限り、何度も刺しなおされますし、点滴途中で痛みがあることを伝えたときもすぐに来てくださいました。
私の場合は、針の刺し治しは何度もありましたが、抗がん剤が血管の外に漏れてしまうということはなかったです。
漏れてしまった経験を持つ方の中には、腕の色がどす黒く変色して、なかなか皮膚の色が戻らなかった方もいるみたいです。
抗がん剤AC療法が済んでも、一度抗がん剤を入れた血管は赤紫色になり、腕にマジックで色をつけたような線が残りました。この線は1年くらいは消えませんでした。
以上は、抗がん剤のAC療法による副作用において、私の場合に現れた状態と感想になります。
今後受けた別の治療での副作用ともかぶるものもありますが、他の治療や経験についても少しずつお伝えしていきたいと思います。
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