ピルといえば、避妊の目的で服用する毎日飲み続けるタイプのお薬。
そういうイメージですよね。
でも、ピルと一言で言っても、毎日飲むことで避妊効果を求めるピルもあれば、婦人科などの色々な症状を改善するために治療薬として飲むピルもあります。
避妊に失敗して、緊急事態的に飲む「緊急避妊ピル」というものもあります。
今回は、どうしても事情があって、生理を遅らせたいという希望を叶えるピルの存在と使い方をお話ししたいと思います。
思春期の女性から大人の女性まで幅広く利用されていますよ。
目次
■生理周期を故意に変えたいとき
自分で生理周期をコントロールしたいときってありますよね。
大事な行事への参加や、友達と海に出かけるときなど・・・
どういうときに生理の出血を遅らせたい?
あなたは、
「生理の周期をずらしたい」
「ここで生理の出血が来るのは困る」
「この時期に生理痛がかぶるのは嫌だな」
と思うのはどんな時ですか?
学校の行事で海に行く
登山がある
スポーツなどの競技大会への出場予定がある
修学旅行に行く
受験の日程と重なる
社会人であれば、
友達と旅行に行く
海に行く
などなど、色々あると思います。
生理そのものが困ることもあるでしょうし、生理に伴う身体の不調や気分的な不調を避けたいこともあるでしょう。
そんな時にもし、生理の来る日をずらすことができるとしたらどうでしょうか?
とても助かりますよね。
自分勝手な理由でも薬は処してもらえるのか不安
生理をずらす必要性と身体や心への負担などを考えたうえで、あまりにも身勝手な理由でなければ処方してもらえると思いますよ。
生理は誰でもが症状が軽いというわけではありませんし、周囲の人がすべて軽い症状だったとしても、憂うつの種となるようであれば別です。
大切なイベントや楽しみたい行事があるのに、体調もすぐれず、心から楽しめないのはとてもつらいことです。
年に数回しかないようなイベントでしたら、最高の形で過ごしたいと誰でもおもいますよね。
修学旅行などでしたら、荷物の量も違ってきますし、お風呂に入るときも気になるものです。
夜寝るときにお布団を汚してしまわないかなども気になると心から楽しめませんよね。
避けられるものなら避けたいと思うはずです。
(生理と重ならなければいいなあ)
と漠然と考えて心配しているより、思い切って確実に生理の来る日を変えてみてはどうでしょうか?
生理周期が不規則でもずらすことは可能なの?
生理の周期がきちんと決まっていて、毎回来るタイミングが分かっている場合には生理をずらしやすいです。
しかし、生理周期が不規則でも早めに受診して、飲むお薬や期間を変えることで生理をずらすことは可能です。
産婦人科を受診するならどのタイミング?
生理を早める方法と、生理を遅らせる方法があります。
生理を遅らせることの方が確実だと言われていますが、生理周期が順調でないと成功しないこともあります。
どちらにしても、何日か後に迫っている生理をずらすということは難しいので、産婦人科の受診は早目にされたほうがいいと思います。
ひと月前の生理周期から調整すれば、もっと確実にずらすことが可能かもしれません。
産婦人科の予約をとるときに、
「生理をずらすお薬を処方してほしい」
旨を告げることで、
「いついつまでに来てください」
との案内があると思います。
薬の服用の仕方
生理を早める方法
生理の5日目から2週間ピルを飲み続けます。
それから2~5日で生理がきます。
生理を遅らせる方法
生理の予定日1週間前からピルを飲み続けます。
生理を遅らせたい日までピルを飲み続けてください。
飲み終わってから2~3日で生理が来ます。
次回からの生理周期はそこからスタートになります。
副作用や気をつけた方がいいこと
軽いムカムカ感や、吐き気など妊娠のつわりのような症状が出ることもあります。
ほとんどの場合は飲んでいるうちになれてきます。
吐きたいほどつらいようなら、生理をずらすことはあきらめてください。
それと、「ピル」とは言っても、避妊目的のお薬ではありませんので、性交時には避妊をしてくださいね。
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