今日妊婦検診で、
「頸管の長さが少し短くなってますので、注意して診ていきましょうね」
なんて言われて不安です。
これって、どういうこと?
子宮の頸管の長さが短くなると、流産や早産の危険性が高まります。
その症状が出る妊娠中の症状の一つに
「子宮頸管無力症」
があります。
今回は「子宮頸管無力症」についてお話ししますね。
目次
■妊婦さん誰にでも起こる訳ではありません。
この病気が妊婦さんみんなに起こるわけではないです。
子宮頸管無力症ってどんな病気?
子宮頸管というのは子宮の出口の部分にあたります。
この部分は出産直前まで閉じていて、陣痛が始まると、子宮が収縮することによって、少しずつ開いてお産になるのが普通です。
しかし、この病気の場合はお腹の赤ちゃんが大きくなってきたときにその重みなどで早いうちに子宮の入り口が開いてしまい、流産や早産になってしまうものです。
この病気の原因は?
数百人に1人の割合で、体質的に頸管が弱い人に起こります。
前回のお産で子宮頸管に傷がついたり、一度、「子宮頸管無力症」になって、手術をした経験がある人は、2回目以降の妊娠でもこの病気になる確率が高くなります。
その場合には早目の対策で子宮口を縛る手術を行う必要がでてきます。
早めに対策をできれば、むやみに不安がることはありません。
どんな症状が出るの?
以前は、最初のうちはほとんどが無症状で、赤ちゃんがおりてくることで子宮の入り口が開き、少量の出血があって気付くのが普通でした。
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しかし、今では膣から診るエコー検査によって、妊娠15~20週ぐらいで子宮頸管の長さが短くなってきていることがわかるようになりました。
ですので、妊婦検診をきちんと決められた週数で受けていれば、早めに対処もできるのです。
治療方法はあるの?
子宮口を縛る手術を行います。
子宮の入り口を糸やテープで縫い縮める手術です。
これによって、お腹の赤ちゃんが成長するまで子宮の中で大切に育ててあげられるのです。
そして、赤ちゃんが十分育った頃に子宮口を縛っていた糸をほどき、自然にお産になるのを待ちます。
最近では、絶対安静を保つだけで、手術をせずとも、無事に出産する例もあります。
これは、ドクターの判断におまかせしましょう。
子宮口を縛る手術は赤ちゃんに影響はないの?
大丈夫です。
この手術を受けたからといって、お腹の赤ちゃんには影響はありません。
必要以上に心配しないでくださいね。
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