エルケアル 

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乳がん手術!ビフォー、アフターの違いが3つ!リンパ節転移がある場合

      2016/09/05

 

背中合わせの猫

乳がんの手術が終わると一番重要な治療が済んだ気がしますがそれは大きな間違いです。

思いもよらなかった感情がでてきます。

「こんなはずではなかった!」

というものです。

私は漠然と、

(手術が終われば、右の胸に傷が入り左右の大きさが変わるんだろうなあ)

ぐらいにしか思っていなかったですし、しこりを取り除いたくらいでそれ以外の何かが変わってしまうなんて思いもしませんでした。

私が変わったと思えるものは次の3つです。

  1. 見た目
  2. 自分の感じる痛み
  3. 気持ち

今回は乳がん手術によって自分の中で変わったものについて書きたいと思います。

 

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■乳がん手術によって変化したもの

乳がんの手術を受けることによって、いくつか変化がありました。

それは、表面的な目に見える部分であったり、思いであったり・・・

1、見た目

これは一目瞭然です。乳がん手術の前から予想できていた唯一のことです。

私の場合は温存術という手術の形でした。

乳房を全部とってしまうわけではなく手術後もあまり目立たないくらいの細く小さい線のような傷ですみました。

ですのでショックも小さかったかもしれません。

それでも体積は元の1/3ぐらいは減りました。手術してくださったドクターが腕がよかったこと、私の乳房のしこりの大きさが小さかったことも関係するかもしれません。

入院している間は傷口にはガーゼが当てられ、その部分を圧迫、保護するための布(胸帯)を巻いていました。

まじまじと傷跡を見られるようになるのはもう少し後のことになります。

そのせいで傷によるショックを感じることは最小限で済んだかもしれません。

2、自分の感じる痛み

手術が終わってすぐは、胸より脇が痛みました。

脇が痛んだ理由は脇のリンパ節なるものを取ったからです。

私の乳がんは脇と胸のリンパ節にも転移していたため、脇のリンパ節だけは取る必要があったのです。

リンパ節とは

血管と同様体内に何本もあるリンパ管という管のなかに節のように存在していて、そら豆のような丸い形をしています。

リンパ管の中にはリンパ液が流れています。

リンパ節は細菌やがん細胞がリンパ液の中に混じってないか見張って身体の外に出す役割を持っています。

ではリンパ節転移とは?

がんは発生した場所で大きくなるだけではなく、リンパ管や血管に入り込んで移動しさらに大きくなることがあります。

がんが発生した場所の近くにあるリンパ管に入り込んだがん細胞は、リンパ管からリンパ節に流れ込み、そこでまず止まります。

白血球やリンパ球の攻撃によっても排除されず、生き残ったがん細胞はリンパ節で増え始めます。

乳がんの最初の診察の際に私をみてくださったドクターは触診をしてくれました。

そのとき胸だけでなく脇も触って、

「腫れてるね」

とおっしゃっていました。

今思えばドクターの中では脇のリンパ節への転移も最初から予想がついていたのかもしれません。

当たり前だけどさすがお医者様です。

私の脇のリンパ節は14本とった中の2本に転移が見られたそうです。

手術の後ドレーンという管を脇の傷口から入れられていて、これが一番痛かったです。

ドレーンの役割はまた後ほどお話ししますが、入院中に痛かったのはこのドレーンが脇に刺さっていたせいです。

数日後にドレーンから出る液の状態や量を確かめたうえでドレーンが抜かれます。

この後は痛みもずいぶん楽になりました。

痛くて毎日睡眠薬をもらっていたのが睡眠薬なしで眠れるほどになりました。

ドレーンがあると、トイレに行くにもご飯を食べるにも常にじゃまになります。

動くたびに痛みもはしります。

おかげで胸の傷の痛みは記憶に残っていないほどです。

「リンパ節をとる」ということ

腕の内側、いわゆるぜい肉がつくと「ふりそで」になる部分の感覚がなくなります。

正座で足がしびれたときのようにジンジンして感覚がない感じに似ています。

生まれて初めての感覚の体験です。

そして腕が上がらないため入院中に腕を上げられるようになるまでリハビリにも取り組みました。

「自分で感じる痛み」については、退院してから何か月もたってから主治医に相談したことがあります。

最初まったく上がらなかった腕もリハビリや時間の経過によって、ずいぶん動くようになりました。

しかし、胸の奥の痛みと脇の下のしびれだけはずっと違和感がありました。

それを退院後の診察の際に相談したのです。

主治医曰く、

「それが手術をしたということですよ」

と、普通におっしゃいます。主治医の返事に愕然としました。

「???」

私はたぶんポカーンとして聞いていたと思います。

「がんだけでなく脇のリンパ節も取ったわけです。以前のようにどこも痛まないというのは無理です」

「わかりやすく言うと、あなたにとっては今のその状態がこれからの通常になるということです」

主治医は説明してくれました。

この時私は

(ああ、私って乳がん患者になったんだ)

と改めて思い知らされたわけです。

このことは、次の変わった部分「気持ち」という項目にもつながります。

 

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3、気持ち

最後に気持ちという面ですが、乳がんと宣告を受けてから私は乳がん患者になりました。

しかし、本当に乳がん患者としての自覚が出たのは手術をしたことより、退院してからの感じる痛みや辛い治療が始まってからなのです。

治療って病気を治すためにするものですよね。

でも乳がんを患ってから思ったことは治療によってどんどん病人に変わっていく自分を知ることになったという事実です。

「つらかったです」

告知を受けることよりも手術の痛みよりも、私にとってはその後の治療が何倍もつらく感じました。

人間って元気な時は物事を前向きに捉えることができる気がします。

しかし体調が悪いと気持ちもどんどん暗くなってしまい、考え方もネガティブになってしまうことを身をもって実感しました。

追記)ドレーンの役目について

脇のリンパ節をとったときに切断されたリンパ管からリンパ液が漏れ、脇の下に溜まります。そのためリンパ液を吸引するドレーンという管が挿入されます。ドレーンを抜いた後も脇の下にリンパ液が溜まるため、外来受診の際に注射器で抜くことがあります。

以上が私の乳がん手術のビフォーとアフターです。リンパ節をとったときのリハビリについてもまた書きたいと思います。

乳がん、リンパ節切除とリハビリについて

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[記事公開日]2015/11/10
[最終更新日]2016/09/05

 - 乳がん