女に生まれてこなければこんな痛みに悩まなくても済んだのに。
毎月毎月生理が来るのが恨めしい。
怪我や病気というわけではないけど、痛みのせいで仕事しているのも、家事をするのも辛い。
でも男の人にはわかってもらえない。
だって、同じ女性なのに痛くない人もいるから・・・・
女性特有の悩みである「生理痛」
これを「月経困難症」と言います。
自分だけがツライと悩まないでください。生理には大切な働きがあるのです。だから嫌いにならないでください。
病気などで生理が来なくなる人もいます。
生理があるあなたは実は幸せなのです。
でも痛みとつき合うのは誰だって嫌ですよね。
あなたもこの記事を読んで、来月から明るく生理と向き合えるようになりましょう。
目次
■月経困難症について
月経困難症とはどんな病気なのかご存じですか?
月経困難症ってどんなもの?
月経困難症=生理痛です。
生理痛には、腹痛、腰痛、頭痛、吐き気、お腹のはり、などがありますが、月経困難症はこのような生理の症状がひどいもので、日常生活が困難なものを指します。
生理になると、職場や学校にいけなくなる、寝込んでしまうなどの症状があるあなた、それは「月経困難症」かもしれませんね。
身体に現れる症状だけでなく、イライラしたり、気持ちが落ち込んだりといった精神的な症状が現れることもあります。
前にお話しした「月経前症候群」と、症状がよく似ていますが、今回の「月経困難症」は生理の前から起こる症状ではなく、生理中に起こるものです。
生理痛が起こる原因
大きくわけて、2つです。
1つは、機能性月経困難症と言って、毎月排卵が起こることによって分泌されるホルモンの影響で起こるものです。
もう一つは、器質性月経困難症と言って、子宮内膜症や子宮筋腫、子宮の変形などの病気のせいで起こるものです。
あなたの「月経困難症」がどちらによるものなのかは自分で判断できるものではありませんので、婦人科の受診をおすすめします。
生理痛は我慢するものではないですよ
生理痛の度に痛み止めを飲むと癖になるとか、薬の効き方が悪くなるとか言って薬を使わない人がいますが、それは違います。
生理痛を我慢してもあなたが痛いだけです。
痛みを軽くするために痛み止めがあるのですから、お薬も上手に使って、自分の生理とうまくつきあっていきましょう。
自分一人で抱え込まないで
たかが生理痛でしょう。
生理痛の程度は人それぞれだし・・・・
私が人より多少生理痛が重いのはしょうがないことだと思う。
「え?あなたは本当にそれでいいのですか?」
軽くなるかもしれない生理痛を何もしないで放っておくのですか?
生理中に痛みもなく、気持ちも明るく過ごせる日がくるかもしれないというのに、自分でその可能性をつぶしてしまうんですか?
それはもったいないです。
もし、今まで生理痛を軽くする方法を知らなかったのなら、今からでも試してみましょう。
あなたが、生理ときちんと向き合えたら私も嬉しいです。
それではお薬の種類とどのような使い方をすればよいのかお話ししますね。
■月経困難症の改善について
月経困難症を改善したいと思ったときに、どんな方法があるのでしょうか?
痛み止め(鎮痛剤)
市販のものであれば、
- バファリン
- イヴ
- ナロンエース
- リングルアイビー
- セデス
- フェリア
- ブスコパン
- エルペイン
などなど、あげたらきりがないくらい出回っています。
市販薬のいいところは手軽に買えるというところです。
成分も病院で処方されるものに比べると優しめに出来ていますので、軽い生理痛であるとか、いきなり強いお薬を使うのは抵抗があるというあなたは、
まず、市販薬でお試しあれ。
次に、病院で処方してもらえるお薬
- ロキソニン(ジェネリックも数多くあります)
- ボルタレン
などが一般的でしょうか?
どんな時に処方してもらえるか言いますと、
「市販のお薬ではあまり効かなくて」
という方や、生理中に痛み止めを飲む回数や日数によって、医師が判断して処方してくださいます。
痛み止めの飲み方で多いのは、痛くなってから飲むということです。
これは間違いです。
そろそろ痛くなりそう・・・・と思えた頃に飲むのが正しい飲み方です。
痛くなってから薬を飲もうとしても、なかなか効かなかったり、吐き気がひどくて飲めなかったりということにもなりかねません。
痛み止めは、痛くなりそうなときに、完全に痛さのピークになる前に飲んでくださいね。
ピル
機能性月経困難症のあなたが適用対象となります。
病気による生理痛でないことが前提です。
通常の生理痛の原因は、排卵することによって分泌されるホルモンのせいであると言いましたよね。
では、この排卵を一時的にストップさせましょう。
というのがピルの働きなのです。
「排卵しない=妊娠しない」
このことから、ピルは避妊薬としのほうが有名かと思いますが、実はこのような排卵のしくみやホルモンの分泌という視点から考えられた治療薬でもあるんです。
ピルにもメリット、デメリットは色々ありますが、若い女性には多く使われている治療法だということです。
メリット
- ほぼ100%の避妊効果
- ピル服用による生理に似た出血では血液の量が減る
- 出血の時期を把握、コントロールできる
- 月経前症候群にも効果がある
- 今まで鎮痛剤を服用していた人が必要なくなる
デメリット
- 毎日飲む必要がある
- 飲んだり、止めたり、また再開したりは好ましくない
- 若い女性への適応が多い
- 飲み忘れると効果に影響することもある
- 病気によっては飲めない(病気によってはピルで治療コントロールするものもある)
詳しいことは婦人科を受診してお尋ねくださいね。
漢方薬
これは効く人には効く!
効かない人には効かない!
飲んでみなければわからない!
私の場合は処方して頂いた漢方薬がとても効いたことがあるので、個人的には漢方薬は大好きです。
粉薬が苦手なあなたも心配いりません。
最近は漢方薬にも錠剤があります。
粉の種類も「顆粒」「細粒」など粒の違いがあって、案外自分が飲みやすいタイプのものが見つかるかもしれませんよ。
■ただの生理痛ではないかも
今までの生理のときの痛みや不快な症状が、ただの生理痛でないこともあります。
病気が隠れていたりすると、生理痛のような痛みが引き起こされることだってあります。
誰でも起こる生理痛と病気によるもの
毎月生理の度に痛みや不快な症状で辛かったあなた。
今まで何年くらいほったらかしにしてましたか?
薬で治ることがわかっていたら、今までの寝込む生活も、仕事をお休みする生活も、家族に「たかが生理ごときで」なんて思われることもなかったかもしれませんね。
でも、今気づけたならラッキーです。
今後の生理を見直してあげればいいだけです。
来月から生理が来ても怖くないです。
快適に過ごせる日が来るんです。
楽しみですね。
最後に一つだけ、
「ただの生理痛」
だと思っていたけど、その痛みには病気が隠れているかもしれないです。
もし、今現在、頑固な生理痛がある場合は、生理痛を改善するためと、病気が隠れていないかを確かめるために一度婦人科へ行かれてはどうでしょうか?
強制しているわけではありません。
不安は解決して気持ちも身体も健康になったほうがいいと思います。
不安や聞きたい事など何でもかまいません。コメント・メッセージください。