階段をのぼるときに(しんどいなあ)と思うことありませんか?
少し走っただけで息切れしたり・・・・
(最近運動不足だし、若いときみたいにはいかないわよね)なんて自分の中で思い込もうとしたりしていませんか?
動悸や息切れはもちろんですが、日常でとれない疲労感。もしかしたら、それは貧血のせいかもしれません。
目次
■貧血にはいくつかの種類がある
貧血といっても、種類があるんです。
その種類によって、治し方も違ってきます。
貧血の種類
貧血と一口に言ってもたくさんの種類があるって知ってましたか?
- 鉄欠乏性貧血
- 失血性貧血
- 続発性貧血
- ビタミンB12欠乏性貧血
- 葉酸欠乏性貧血
- 再生不良性貧血
- 溶血性貧血
上記のようにいくつかの種類があります。
しかし、女性に多い貧血といえば、1番目の「鉄欠乏性貧血」がほとんどです。
鉄欠乏性貧血は貧血全体の7割を占めるくらい一般的な貧血で、世の女性たちの悩みのたねでもありますが、治療もしやすいので心配はありません。
■鉄欠乏性貧血の主な原因と症状
「鉄欠乏性貧血」についてお話しします。
鉄欠乏性貧血とは
読んで字のごとく、鉄が欠乏することによって起こる貧血です。
血液というものは「白血球」「赤血球」「血小板」「血漿」から成り立っています。
貧血に関係するのはこの中の「赤血球」になります。
赤血球の中にはヘモグロビンと呼ばれるたんぱく質があり、酸素を体中に運ぶ役割があります。
ヘモグロビンは身体の中の鉄が不足すると作られなくなってしまいます。ヘモグロビンが不足すると、全身に酸素を運ぶ働きが低下してしまいます。
それを補おうとして心臓が必要以上に働いて血液を全身に送り出そうとするので、心臓に負担がかかるのです。
この心臓への負担も放っておくと、心臓の働きがどんどん悪くなり心臓の機能が低下して、心不全になってしまうことにもなるのです。
貧血への認識
貧血自体はよく聞く症状であり、病気でもありますが、治療しないで放っておくと様々な症状に悩まされるだけでなく、命の危険にも関わる大変な状態になるかもしれないのです。
「ああ、私、軽い貧血なのよね」
大半の女性は、貧血を何でもないことのように受け止めていると思います。しかし、どんなに軽い貧血でもほったらかして症状が進んで行くとそれは、
「ああ、私、がんなのよね」
と言っているくらいの重大な病気にもなりかねません。
だからと言って、やみくもに不安がるのではなく、正しい知識を持って、食事やお薬で改善していくことが大切ではないでしょうか。
貧血の症状
まず、貧血になると全身へ運ばれる酸素の量が減ってしまいます。それで全身に運ばれる酸素の量を少しでも増やそうと身体が働きます。
- 呼吸数が増える
- 動悸・息切れがする
- 身体がだるい
- 顔色が悪い
- フラフラする
- 疲れやすい
- 普段食べないものを食べたくなる(小麦粉をそのまま口にしてみたり、氷をかじる、土を食べるなど。)
症状が出て、貧血だと気づく人はまだいいのですが、症状が少しずつ進んでいった人は自分が貧血であることにも気づかないということがあります。
鉄欠乏性貧血の原因(引用)
鉄欠乏性貧血の原因は鉄が不足することだとはわかっていても、日常生活の中でどのような状況で鉄が不足するというのでしょうか?
1、鉄を身体にとりこむ量が少ない場合
好き嫌いなどの偏食や無理なダイエットはもちろんですが、現代的な生活が原因になっていることもあります。
たとえば、外食が多いとかインスタント食品などを取り過ぎて、日頃の食事内容で栄養が偏ってしまうことも原因の一つです。
2、鉄を身体でたくさん使う場合
妊娠しているときや、赤ちゃんに授乳しているときにも鉄欠乏性貧血になりやすいです。
母乳をたくさん身体の外に出す際に鉄がたくさん必要になるので貧血になりやすいのです。
思春期の女性が急激に成長するときに血液の量も増えるため、もともとある鉄の量だけでは足らなくなって貧血になる場合もあります。
3、身体からたくさん鉄を失ってしまう場合
生理の出血の期間が長引いたり、量が多いために貧血になってしまいます。
その他、身体に潰瘍があったり、痔になったり、がんなどによる消化管からの出血も貧血の原因になります。
4、身体が鉄を十分に吸収できない場合
胃を切除したりして胃酸の分泌が不足し、鉄の吸収が障害されます。
■鉄欠乏性貧血が女性に多い訳
鉄欠乏性貧血の原因の部分でも触れましたが、この貧血は女性だけに限られる原因が多くあります。
生理という現象がある。
妊娠・授乳などの経験がある。
などです。
これらは、婦人科で相談されると、ドクターより的確な指導をしてもらえると思います。
問題は、鉄欠乏性貧血の原因で述べた、1番目の原因です。
「無理なダイエット」「偏食」「外食のし過ぎ」「インスタント食品の取り過ぎ」
これらは、すべて病気でもなんでもなくて、一人一人の生活習慣によるものなのです。
自分が普段からとっている生活習慣が重大な病気を引き起こすなんてとんでもないことですよね。
ましてやそれで死の危険にまで及ぶなんて怖いですね。
これらは、人のせいでもなく、運が悪かったわけでもなく、自分自身が引き起こしていることです。
それは、逆に自分の力で治していけることだとは思いませんか?
貧血は女性に多い病気です。
そして、様々な不快な症状をもたらします。症状がひどくなれば命にもかかわってきます。
しかし、原因が何かをしっかりと調べて、その原因に会った治療をすることできちんと治せる病気なのです。
まずは、今改善できることを、どんなに些細なことでもいいので実行に移しましょう。
日常生活を改善しなくては、一時の治療だけでは、またもとの貧血に戻ってしまうことにもなりかねません。
鉄欠乏性貧血になっても正しい治療を行えば怖いことはありません。
でも、もう一歩進んで、意識を予防に向けられれば不快な症状に出会うこともありませんし、病気の危険性に不安がることもないですね。
鉄欠乏性貧血になったときの食事やお薬との上手な付き合い方も知っておくと不安も軽減するのではないでしょうか?
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