エルケアル 

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トリプルネガティブと予後について

      2016/09/06

ミルククラウン

私は自分が「乳がん」になって、「トリプルネガティブ」というタイプだと知りました。

このタイプの乳がんはどこで調べても

予後不良

なんて言葉が出てきます。

これは一体どういうことでしょうか?

 

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■予後ってなに?

「今後の病状についての医学的な見通しのことです。病気の進行具合,治療の効果,生存できる確率など,すべてを含めた見通しです。これから病気が良くなる可能性が高いか,悪くなる可能性が高いかの見通しを指す場合もあります」

■トリプルネガティブって予後が悪い?

私が「乳がん」になったときに自分のタイプのがんについて調べまくりました。

「トリプルネガティブ」という言葉すら知らなくて、何だか難しそうな種類のがんだなあとしか思いませんでした。

自分のなった病気の事を少しでも詳しく知りたいというのは誰もが思うことではないでしょうか。

調べても調べても希望の持てる内容どころか、「トリプルネガティブ」の乳がんは「予後が悪い」という内容ばかり。

かなり落ち込みました。

 

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■4年前と現在の「トリプルネガティブ」に対する私の認識

「トリプルネガティブ」という言葉で受ける印象や認識について、4年前と現在では少し違ってきています。

4年前

私が「乳がん」だとわかって手術したのが4年前です。

手術で乳房から取り除いてもらったがん細胞は病理検査の結果、「トリプルネガティブ」タイプのがんだとわかりました。

その頃は色んな乳がんの本を買いあさり、ネットで「トリプルネガティブ」という言葉を調べまくり、その悪い情報ばかりにショックを受けていました。

ネットなどでは、

  • トリプルネガティブの乳がんは予後が悪い
  • トリプルネガティブの乳がんは転移しやすい
  • トリプルネガティブの乳がんは治療方法が限られている

などと、不安になるようなことばかり書かれています。

私の主治医も診察のたびに私が「トリプルネガティブ」という言葉を口にするものですから苦笑していました。

「自分のがんの事を調べることは、とても良いことです。しかし、ネットに出回っている情報が全て自分に当てはまるわけではないのです。患者さんにとって、ネットで調べることの利点は『簡単に情報が手に入る』という事でしょう。その反面自分にとってよくない情報に惑わされ過ぎて治療に対して前向きな気持ちになれないとか、心配し過ぎることが多くなります。」

「乳がん」になって、同じ「トリプルネガティブ」タイプで、同じステージであったとしても、その人に効いてくるお薬、治療法、生活環境、年齢、などに関しては全く同じということはないはずです。

ですので、

『情報に惑わされないように』

と主治医に言われました。

現在

今でも「トリプルネガティブ」に関してはあまり良い印象は持っていません。

でも、治療を始めて4年が経過したことで、少し気持ちにも変化が出てきました。

私の主治医が言ってくれた

「トリプルネガティブの乳がんは3年転移しなければ、転移・再発の確率がかなり下がります。まずは3年を目安に頑張りましょう」

という言葉です。

今、トリプルネガティブと検索してみると、

トリプルネガティブ乳がんとは、エストロゲン受容体・プロゲステロン受容体・HER2(HER2の詳細は、よくある質問の「診断」のA4を参照してください)の3つ(トリプル)が腫瘍細胞に発現していない(ネガティブ)乳がんのことを呼んでいます。現在、乳がん全体の15~20%ぐらいがこのトリプルネガティブの患者さんといわれています。女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンは、それぞれの受容体が発現している乳がんの発生と増殖に関する因子であり、これらの受容体が発現している場合はホルモン療法が有効となります。HER2はがん遺伝子で、HER2が発現している場合は抗HER2療法の効果が期待できます。しかしトリプルネガティブ乳がんは、これらの因子とは全く関係ない発がんメカニズムを持つ乳がんですから、ホルモン療法も、HER2を攻撃する分子標的薬も効かないので、一般的に予後が悪いと言われていました。実際には個々の患者さんで発症の要因が異なり、化学療法の効果が高い病気です。さらに現在、トリプルネガティブの増殖因子に対する研究がすすみ、新たな分子標的薬も開発中です。

この内容から

  • 実際には個々の患者さんで発症の要因が異なり、化学療法の効果が高い病気です
  • トリプルネガティブの増殖因子に対する研究がすすみ、新たな分子標的薬も開発中です

などの希望がもてることも書かれています。

■医学は進歩しています

日々医療の世界は進歩し続けています。

少し前は「HER2」陽性タイプの乳がんの方が「進行が恐ろしく早い予後不良のがんである。」などと言われていました。

しかし分子標的薬というものが開発されて効果を表しています。

主治医の話によれば、「トリプルネガティブ」タイプの中にもいくつかのタイプがあるらしく、そのタイプによって抗がん剤の効き方や転移・再発の確率も変わってくるそうです。

私の個人的な意見ですが、

信じて待つ

ことも大切かなと思います。

それにはまず、主治医に提案された治療法に自分が納得して、今できる治療に取り組んでいくことが重要ではないでしょうか。

私も「トリプルネガティブ」の乳がん患者の一人として、自分の今後の情報発信を続けていきたいと思っています。

 

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[記事公開日]2016/02/02
[最終更新日]2016/09/06

 - 乳がん