■遺伝子は、自分がどういう体質なのか、かかりやすい病気は何なのかを教えてくれます
遺伝子のイメージ
遺伝子と聞いて、あなたは何を想像しますか?
私は親から受け継いだもの、親と似ているところ、親子判定に使われるとか警察の事件がらみで出てくる検査の一つ、などが思い浮かびます。
でも、遺伝子を調べるなんてことは、今までの時代ではありえなかったですし、必要性も感じませんでした。
言葉自体も難しそうですし、病院や警察関係でしか耳にしない言葉というイメージが強いです。
遺伝子が私たちの生活において身近なものへと変わってきている
しかし、今の時代は遺伝子の情報を使って、もっと自分の事を知ることができるし、自分のために遺伝子から得られる情報を活用していきましょう。という時代になってきています。
医学的なことや事件的なことにだけ遺伝子の検査が使われていたのは少し前の事です。
今、病院や特別な検査機関に行かなくても、自宅にいるままで、自分の唾液を採るという簡単なことで、遺伝子の情報を得ることができるようになりました。
内容も、自分の体質のことやどんな病気にかかりやすいか?など自分のためだけの情報を得るために使うことができるんです。
時代の変化でしょうか?
自分に関心を持つ人は増えています
美容や健康など、日常生活において自分の生活スタイルを確立しようとする人が増えています。
自分はこう生きたい。もっともっと生活の質をよくしたいと望む人が増えることによって、情報というものが生きてきます。
ネットや書籍などで得られる知識も豊富になっていますが、自分の身体のことや、自分だけのオリジナイティー溢れる情報はネットなどでは手に入りませんよね。
巷で溢れるダイエット情報や美容関係の情報、そして自分だけにかかりやすい確率のある病気の情報を遺伝子というもので得られるとしたら、それは凄いことですよね。
■遺伝子について
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祖先や親から受け継ぐもの?
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人間の細胞を形作るもの?
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人が生まれてその子供が生まれてと生命の繋がりの不思議さを感じさせる細胞?
遺伝子(DNA)とは、親から子へ、子から孫へと受け継がれるものです。遺伝子はその人の身体的特徴を表す以外にも様々な情報をもっていて、生きていくうえでそれを知っているのと知らないのでは生活に大きな違いが出てきます。
髪の毛や目の色などの見た目の情報を決めるのと同様に、ある特定の病気になりやすいかどうかといった身体的特徴も受け継がれます。
遺伝子の情報でわかることってどういうことでしょうか?
私たちの身近でよく耳にするのは「がん」「肥満」「アレルギー」などが代表的ではないでしょうか?
■遺伝子の持つ情報
遺伝子は、自分がどういう体質なのか、かかりやすい病気は何なのかを教えてくれます。
自分の遺伝子が持つ情報をよりよく活用することで身近なところでは「ダイエット」に関する肥満の情報や「アレルギー」の情報を知ることができますし、人の一生のテーマ「病気と健康」についての情報さえも手に入るのです。
身体の取り扱い説明書みたいなものでしょうか?
自分の身体のことなんて自分ではなかなかわからないものですよね。
自分の身体のことを少しでもわかるなんてなんだかドキドキします。自分にはどんな情報が隠されているのかな?それを見つけるなんて宝探しのようなものです。
自分の身体の情報を知ることは興味深い反面、思いもかけない事実をつきつけられて不安になったりするかもしれません。
例えば、「あなたは乾燥肌で、○○を取り入れるとお肌の調子が整いますよ」とか「あなたは○○という肥満のタイプなので生活面では○○の取り過ぎに注意しましょう」と言った情報が得られれば助かりますよね。
しかし、「あなたは、○○のアレルギー因子が高い確率であるので、気をつけてください」とか「あなたは、遺伝的に○○という病気になりやすいです」と言われたとしたらそれは不安になってしまいますよね。
自分の遺伝子を調べたときに「肥満」や「がん」になりやすいとわかったとしても、心配し過ぎる必要はありません。
その病気が必ず発症する訳ではありません。
「肥満」がわかりやすい例だと思いますが、同じ遺伝子であっても、食生活に気を付けている人(生活環境を意識している人)と何も考えずに食べたいものを食べたいだけ食べて生活している人では、「肥満」になるか、ならないかも違います。
「肥満」になったとしても、程度も違いますし、改善するスピードにも差が出てくるはずです。
■遺伝子検査のメリットとデメリット
メリット
検査をしても、検査によってわかったその遺伝子を書き換えることはできません。それなら、遺伝子検査は何の役にたつというのでしょうか?
遺伝子検査のメリットは病気に対する予防や心構えができます。
「アレルギー」であれば、そのアレルギーの素になるものを生活の中から取り除いたり、量を減らしたり、その物に近付かないようにする。
「病気」であれば、定期的な検診を受けたり、病気にならないように生活習慣を改善する。
自分の身体のことで困った時に、生活を正しい方向に軌道修正できると思います。
デメリット
遺伝子の検査を受けることによってのデメリットはなんでしょうか?
自分の身体的なことが数値としてはっきりわかることによって、必要以上に心配してしまうことです。
数値はあくまでも数値です。
自分にとって不安な要素や情報があったとしても、その事が必ず現実になるわけではないのです。
しかし、人によっては、不安が大きくなり、心配になって日常生活を楽しく送ることができなくなったりするかもしれません。
メリットもデメリットも紙一重のような気がします。
要するに、検査してわかった結果の活用方法によって、自分のためになるプラス方向にもっていくこともできますし、自分を不安にする要素ととらえてしまいマイナス方向に考えるということもありえるのです。
■「乳がん」でもないのに乳房を切除したアンジェリーナ・ジョリー
2013年5月、女優アンジェリーナ・ジョリーが遺伝子検査を行い「乳がん」のリスクが87%もあると発覚し、健康な乳房を切除したニュースは衝撃的ですね。
彼女は2015年に卵巣も摘出しています。
なぜ、女性にとって思いの強いとされる乳房や卵巣を摘出したのでしょうか?
それは、彼女の祖母と母親と叔母が乳がんと卵巣がんで若くして亡くなっていることが理由の一つであり、遺伝的要素として、自分が「がん」にかかる可能性が高いとの判断があったからだと思います。
自分の子供たちとの生活を考える中で、少しでも病気になる要因を取り除き、いつまでも健康で生活できる方法を選択したかったのではないでしょうか?
家族、自分の親や兄弟、配偶者、子供が悲しむことは少しでも避けて生活していきたいものです。
病気というのは自分だけでなく、周囲の人のことも考えてしまうことになりますよね。そのうえで一番最善の方法を選択していければいいですね。
■どんなことをしてみたいか考えた
例えばダイエット
私は、若い頃から太っていた訳ではないけれど、少し食べ過ぎて運動不足になると太りやすい体質でした。
ダイエットと名のつくものは一通りためしてきた自負があります。
結果として効果の出る方法と効果の出にくい方法があることに気づきました。食事制限にしろ、運動にしろ、やる人の好き嫌いがモチベーションを上げたり下げたりすることもありますし、それによって続くダイエットも続かないダイエットもあります。
健康的にやせるというと、「運動」と「食事」のバランスが大切と言われる訳ですが、それを全員ができるなら誰も「ダイエット」で悩まなくて済むと思うのです。
先ほども申しましたが、ダイエットの内容の好き嫌いもそうですが、同じことを同じ時間、同じ環境でやったとしても人によって効果に差が出ます。
それはなぜでしょう。
一人一人体質が違うし持っている遺伝子が違うからではないでしょうか?
それなら、一人一人その人のやせやすい食事のとり方や効果の出る運動方法がわかったらどうでしょうか?
それでダイエットの効果が現れるというのならみんな真剣に取り組むし、多少きついことでも頑張れるかもしれません。
自分の太りやすい原因や体質を知ることができれば、ダイエット効果も加速していくかもしれませんね。
私ももっと早くに自分の体質などわかっていたら、ダイエットに色々お金をつぎ込まなくてもすんだかもしれないなと考えてしまいます。
例えば美容
女性であれば、ダイエットと同じようにお肌の調子も気になるのではないでしょうか?
私も年齢を重ねて、しみ、そばかす、くすみ、しわなど増えてきました。
無理に若作りしたいわけではありませんが、必要以上に老けて見えるのは避けたいかなと思います。
実は「乳がん」という病気をしてからは、治療の辛さのため、外見的なことに心を向ける余裕がなくなりました。
どんなに見た目を気にしていても、抗がん剤治療のせいで、肌はくすみ、黒ずみ、一気に老け込んでいくのです。そのスピードには愕然としたものです。
ホルモン治療もやりました。
抗がん剤の副作用のせいでホルモンのバランスも乱れました。
早い段階で更年期障害を体験することになり、若々しくい続けることは無理にさえ思えて美容面もあきらめの気持ちしかなかったです。
女性であれば、いつまでも若く美しくいたいと思うのは当然の意識だと思います。
遺伝子の持つ情報がそのお手伝いをできるかもしれません。
例えば健康
私の場合は今では年齢も重ねてダイエットはそんなに気にならないテーマになってしまいましたが、「健康」はすべての人に共通の関心事です。
私には毎年悩まされる症状があります。
「花粉症」です。
2月ころから杉、ひのきに始まり、ぶたくさやイネ科の植物にも症状が出てしまいます。
くしゃみ、鼻水、目の痒みが代表的な症状ですね。
私の場合、これらの症状がすべて出ます。
花粉症は子供を産んでから出てきた症状で、本当はその前からこのアレルギーになる要素はあったと思います。どういうきっかけで発症したのかはわかりません。
アレルギー因子を持っているからといってすべて発症するとは限らないですが、自分に何のアレルギーがあるか前もってわかっていれば対処できることもありますよね。
そのアレルギーの素になる植物に近寄らない。とかアレルギーの素になる食べ物を取らないようにすることができます。
「健康」ということでいいますと、「心筋梗塞」や「脳卒中」や「がん」などの情報も気になりますよね。
できることなら一生関わりたくない病名ですが、前もってかかりやすい病気やリスクの程度が分かっていれば定期的な検診を受けたり、生活の中で意識して病気にかかるリスクを減らしていくことができるのではないでしょうか?
■でも調べなくても困らないじゃないか
遺伝子検査によって様々なことがわかり、自分の生活に役立つことはわかりました。
では、遺伝子を調べないと生活できないのか?というとそういうわけではありません。
- 調べなくてもなんら支障は出ない
- 調べることによって、知らなくてもいいことまでわかるというのは果たしていいことなのか?
- 余分なお金がかかるじゃないか
- 単純に面倒くさい
そう思う人もいらっしゃるでしょう。
自分の遺伝子情報を知っていることが、ダイエットを成功に導き、お肌の調子をよくし、生活習慣の改善に役立つ。
なおかつ生きている限り誰もが切望する「健康」についての情報、それも自分だけの確実な内容を知ることができるなんて一生の財産ですよね。
かかりやすい病気がわかるということは逆にその病気に対しての対策を考えられるし、検診や予防についても前もって取り組めるということです。
これは、その他大勢、万人に共通する情報ではなく、あなただけのものです。
血液型占いとか統計に基づいたこととか、どれかに当てはまるという漠然としたものではないのです。
あなた個人のオリジナルの情報となります。
■検査キットで何ができるのか
病気(3大疾病のがん・心筋梗塞・脳梗塞 等)と体質(長生き・肥満 等)の遺伝的傾向など、全部で280項目のチェックが可能です。
自宅で唾液を採って返送するだけで結果がでます。
遺伝子の検査なんて大がかりなことを自宅でできるようになる日が来るとは凄いですね。医学の進歩に脱帽です。
大病院を探すこともなく、予約をすることもなく、待ち時間もないのです。人に会うこともなく結果は自分だけが知る情報となります。
自分の身体のことを遺伝的な要素から調べてみることも、病気から身を守るための一つの方法かもしれませんね。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
感想やご意見など、どんなささいなことでも気軽にコメントくださいね。